ドライレモン(自家製)

↑スライスレモンのドライです。自家製です。
二通りの作り方の説明もします。

レモンのドライフラワー

ドライフラワー資材のフルーツ、というものがあります。具体的には、レモン、オレンジ、りんご、ライムなどがあります。オレンジは、すでに記事にしています。

フルーツのドライを作る人は、そんなに多くはありません。私も、よほど興が乗らないと作りません。既製品を買う方が普通です。

ドライレモンの使い道は、フラワーアレンジメントやドライアレンジメント、リースなどの仕立物のデコレーションです。フルーツそのまんまの姿は、素人の方には結構珍しがられ、喜ばれます。
大体、スライスして円形のまま乾かしますが、それを半分や、四分の1、6分の1くらいに切って使うこともよくあります。

ほかのフルーツでもそうですが、ドライレモンは、レモンの香りが残ります。時間がたって香りが消えてしまったと思っても、ちょっと触るとまた香りが立ちます。
使い方は好きずきですが、私はオレンジとレモンを混合で使うことはあまりなく、レモンを使うならレモンだけで攻めます。しかし、レモンもオレンジも、ライムも柚子も……というように、「柑橘三昧」のリースなど作っても面白いかもしれません。

(管理人の場合)ドライオレンジは既製品が良いが、ドライレモンは自家製もアリ

管理人個人の考えですが、「ドライオレンジは既製品の方が美しいと思うので既製品を買い、ドライレモンは自家製でも既製品に迫れると思うので自家製もアリとする」と思っています。

こちらの記事のドライオレンジは、既製品です。私は、自作してこれに近いものを作れるとは到底思えません。多分、色が茶色くなってしまうと思うのです。

ところがドライレモンは、既製品でもこのくらいの色にはなります。
↓ ↓ ↓

これなら、自家製でも結構太刀打ちできるでしょ、と思うわけです。

じゃあ自分でも作ってみたい、という方のために、私なりの作り方を下に書いてみようと思います。あくまでも私なりの作り方であって、ドライフラワー教室などでは、もっと別の作り方を教えてくれるところもあるかもしれません。

ドライレモンの作り方(オーブントースター使用)

(下の項で「電子レンジ使用」の方法も挙げますが、私としてはオーブントースターの方法をお勧めしています)

作り方手順1 レモンをスライスする

レモンをスライスします。なるべく薄く均一な厚さになるように、きれいな円形になるように切ると、仕上がりが美しくなります。
上の画像は私が切ったものですが、もっと薄い方が良いくらいです。

もしも、円形に切れなくても、例えば半円になってしまっても、それはそれでドライになりますので、捨てることはありません。デコレーションに使うときに切って使うこともあるので、妙な形になっても使いようはあるのです。

作り方手順2 水気を拭く

できるだけスムーズにドライにするために、ペーパータオルなどでしっかり水気を拭いておきます。

作り方手順3 クッキングシートの上に並べる

クッキングシートの上に並べることが重要です。一度アルミホイルでやったらあちこちくっついてしまい、はがすのに苦労しました。
レモンどうしが重ならないように並べましょう。

作り方手順4 オーブントースターで加熱

オーブントースターに入れ、様子を見ながら加熱します。
私のやり方は、

「とりあえず、15分加熱。その後レモンをひっくり返し、もう15分くらい加熱。その後も、もういいだろうと思うまで、15分くらいずつ加熱してはチェック、を繰り返す。一度に20分以上は加熱しない。15分でも長いと思ったら、13分とか12分とか10分の加熱にすることもある。何度も加熱するときには、たまにレモンの上下を返す」

↑という方法です。結構何度もチェックしては加熱、チェックしては加熱、を繰り返すことになります。この作業が嫌だなと思った人は、この方法には向いていない人です。

加熱をやめるタイミングは、私は
「これ以上加熱したらきっとどこかが焦げる」
と思ったときにしています。具体的な例を出すと、下の画像の状態で、私は加熱をやめました。

この時点では、まだ果肉の部分にも皮の厚いところにも、水分が残っています。

作り方手順5 自然乾燥

残りの水分を飛ばすために、クッキングシートの上に並べたまま自然乾燥します。

下の画像は、自然乾燥2日目の様子です。

自然乾燥を何日するのかは、その環境により違います。天気が良く湿度が低い場合は早く乾きますし、雨続きになってしまったら、余計な日数がかかります。

果肉の部分がパリパリになるまで乾かしたら、自然乾燥終了です。
(参考までに書きますと、上の画像のレモンが完全に乾くまで7日間かかりました)

作り方手順6 クリアラッカーをかける

これは、しなくても良い作業なのかもしれません。でも、私はやったほうが安心するので必ずすることにしています。

乾いたレモンの両面にクリアラッカーをかけます。
私がラッカーをかける理由は、別にツヤを出したいということではなく、こうした方が虫やカビを防げるような気がするからです。(自家製ドライレモンに虫がつく、という話は聞いたことが無いので、たぶんラッカーなしでも良いんだろうなあとは思います)

ラッカーが乾いたら出来上がり。最初はラッカーのツンとする匂いに覆われてしまいますが、何日かしてその匂いが取れてくると、もとのレモンの香りが戻ってきます。

※保存の方法は、記事の最後に書きます

ドライレモンの作り方(電子レンジ使用)

(上にも書きましたが、個人的には推奨していない方法です)

作り方手順1~3

上の項「オーブントースター使用」と同じですので、そちらを参照ください。

作り方手順4 電子レンジで加熱

電子レンジに入れて、とりあえず一度15秒加熱します。その後レモンを裏返し、もう一度加熱します。この時の加熱時間は、10~30秒の間くらいにします。時間の判断の仕方は、最初の15秒加熱の後の様子を見て、
「もっともっとかけて大丈夫」と思えば30秒にしますし、
「あまり長い時間かけない方が良い」と思えば10秒とか12秒にします。
私の場合は、なんとなく雰囲気できめてしまいます。(電子レンジ加熱は、「かけすぎるよりも、かけなすぎる方が絶対的に安全」が大前提であることを忘れずに)

この後は、もういいだろうと思うまで、15秒くらいずつ加熱してはチェック、を繰り返します。たまにレモンの上下を返してください。この作業が嫌だなと思った人は、この方法には向いていない人です。

私が加熱をやめたタイミングの具体例を出します。
下の画像の状態で、私は電子レンジ加熱を終了としました。

↑ここで加熱をやめた理由は、一部に焦げの気配が現れているからです。画像の真ん中ほどの、丸く果肉が抜けているレモンの皮の部分を見てもらうとわかりやすいです。

食品を温めるときと同じで、電子レンジはものの薄いところ、細いところ、突起があるところの温度が上がります。レモンのそういう部分から焦げてしまうので、電子レンジ加熱の場合は、厚さをなるべくそろえることが大事です。

作り方手順5~6

上の項「オーブントースター使用」と同じですので、そちらを参照ください。
出来上がりまでに要する日数は、オーブントースターで作る場合とほぼ同じです。

※保存の方法は、記事の最後に書きます

オーブントースター使用と電子レンジ使用を比較すると

上で紹介した二つの方法、「オーブントースター使用」と「電子レンジ使用」を比較しますと、加熱時に要する時間は、電子レンジの方がかなり早くできます。

にもかかわらず、私がオーブントースター方式をお勧めする理由は、電子レンジではどこかに「焦げ」ができてしまう可能性が高いからです。焦げる前に自然乾燥に移行させると、水分が多く残っているので、自然乾燥にかかる日数が長くなります。
しかも、「水分の多い部分が時間をかけて乾く」ことが、どうやらレモンが茶色になる要因となるらしく、やけに茶色い果肉の出来上がりになる恐れがあります。
「とにかくキレイに作りたい」と思うなら、オーブントースター方式が良いと私は思います。

参考までに、下の画像のドライレモンは、右側が「厚みがあったために自然乾燥に時間がかかり、茶色化が進んでしまったもの」。左側は「スピーディーに乾き、比較的きれいな色に仕上がったもの」です。

上の画像の左ブロックのレモンは、「きれいなレモン色」が保存されているとまでは言いませんが、果肉は透き通ってキラキラしています。

自家製ドライレモンの保存

既製品のドライレモンは、私はそのままジップロックに入れて保管していて、特に手をかけずに何年も保存できています。

自家製の方は、何もしないで袋に入れておくと互いにくっついてしまうので(私がラッカーをかけるからかもしれません)、私は小さく切ったクッキングシートを挟み込んで保存することにしています。

つまり、下の画像のようにしておくのです。

上下にもクッキングシートをあてて……

このまま新聞紙にくるんで保管します。

私はこのままの状態で、最長で半年ほど保管したことがありますが、特に状態に変わりはありませんでした。
ビニール袋に入れずに新聞紙にくるむのは、なんだかその方が乾燥するんじゃないかと思えるからです。

このドライレモンの作り方も保存方法も、私がなんとなくでやっていることなので、これが最良の方法かどうかはわからないです。