黒足つき花器

2020年4月15日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


要らなくなったからあげる、と稽古場の先輩に言われて、ありがたくいただきました。
私の推理によれば、これはかなり古いものだと思います。多分、40~50年くらいはたっている花器ではないかと……。

だいぶ古い、と思う

本当に古いのかどうか、元の持ち主様に聞いていないので断定はできません。ですが、

  • なんとなく、最近見かけないタイプの幅
  • なんとなく、最近見かけないタイプの深さ
  • なんとなく、最近見かけないタイプの柄
  • 足のつき方がなんとなく昔風

というようなことから、「結構なお年だぞ」ということが推察できます。私の印象では、「昭和40年前後」くらいではないかと思っています。
そういう花器の中には、古臭くて使えねえや、というものもたまにあるのですが、画像の花器は、私はちょっと気に入りました。うちの玄関に置いてもいいんじゃないかと思い、ありがたく貰い受けてきました。

リバーシブル仕様である!

この器、実は、我が家の花器の中でも、「唯一」と言ってよい大きな特徴があります。
それが、リバーシブル仕様!
上の画像の反対側は、こんな風になっています。

完全に、「どうぞ両面を使い分けてください」という思想で作られています。うちにある花器で、ここまで明確なリバーシブルは、意外にもありませんでした。
別にびっくりするような特徴ではありませんが、地味にうれしい仕様ではあります。

このように、複数の使い方ができる花器……たとえば、天地をひっくり返して使えたり、寝かせても立たせても使える花器なども世の中にはあって、そういうものは、いけばな家には愛されます。
可能性を広くしてくれる道具立ては、生け手にとってはありがたいです。