自分が使った花材事典:カーネーション(ピンクのグラデーション)

2016年7月1日

ピンクのカーネーションは、ちょいと色味の違うものを、以前にも記事にしています。


今回の画像のカーネーションは、オレンジ色味を帯びたピンクで、ボカシが入っています。

「自分が使った花材事典」にカーネーションをアップするのは、実は5品種めです。やはり、定番花材の一つなんですよねー。
人は、「カーネーション」と言うと、すぐに母の日を思い浮かべ、そのために、母の日以外の使い道でカーネーションをセレクトするのをためらう傾向があるほどです。

でも、アレンジとか、花束に、カーネーションはみんなが思っている以上に、頻繁に使われています。
特に、花束の幅を出したいときや、アレンジの「埋め花材」に、よく使用されます。

カーネーションという花は、消費者に「好きですか?」と質問すると、正直「大好きです!」と言ってくれる人があまりいません。多分、「あまり好きでもない」という人の方が多いのだと思います。(「母の日の花は、本当は何が欲しいですか」というアンケートには、「ぶっちゃけ別の花がいいです……」と答えるお母さんの方が多いのです!)
それなのに、現在のような「無くてはならない重要ポジション」を保てることが驚異です。


カーネーション、キレイだと思います。
私も、カーネーションはそんなに好きじゃなかったりしますが、しみじみ見ると、なかなか良く出来た花だと思います。
なんか、「基本的にはカーネーションの形なんだけど、ちょっと意表をついた開き方」みたいな、変わり咲きの品種とか、もっと出てきて良いと思います。カーネーション市場には、まだみんなの知らないお宝が埋まってると思うんですよね……。

ちょっと妄想してみましょうか、「こんなカーネーションあればいいのに!」ってやつを。

  1. ピンポン菊みたいに、「まんまる」に咲くカーネーション
  2. ユリみたいに、強香なカーネーション
  3. ブラックカーネーション
  4. スプレーの分岐がものすごく多いカーネーション(「一本入れるとマッス完了」くらいのボリュームがある)
  5. スプレーの花の付く位置が、水平に並ぶカーネーション(要するに、レースフラワーみたいな花の付き方になり、カーネ一本で「花の面」が作れるようになる)
  6. 茎の根元付近が木質化するカーネーション(花瓶の中で、茎がグズグズにならない)

私は、「4」のカーネが一番欲しいかな。(←今考えているいけばな作品の構想に都合がいいというだけの理由!)