自分が使った花材事典:猫目柳

花屋が書いてきた花材名が「猫目柳」だったので、そのままタイトルにしています。しかし、「猫目柳って何だろう?」と思っています。

私は今まで「猫目柳」というものは、扱ったことがありませんでした。
いわゆる猫柳というのは、ふわふわの毛の穂が出てくる柳の総称です。わざわざ「猫目」と書いてきたということは、「猫柳の中の、猫目柳というやつです」という意味だと思うのです。
「猫目」は品種名なんでしょうか? それとも、「猫柳の中でも、とりわけ花穂が大粒なものを、差別化するために猫目柳と称している」のでしょうか?

この柳は、最初に見たときに、私は思わず「ふふふ」と笑ったのです。妙な花穂の大きさに、なんだかアンバランスなものを感じて出てきた「ふふふ」だったのだと思います。一般的な猫柳の姿は、こちらで見られます→猫柳 猫目と、穂の大きさを見比べてください。

↑ちょっと笑っちゃうほどの大きさ・長さ・密度で穂がついてます。面白いと思えば面白いですが、何かが気持ち悪いような気もします。要するに、見慣れた猫柳と違うからです。

私の指との比較で、大きさをお察しください。なんつーか、「もふもふのネコだな」という感じです。その辺のニホンネコが来ると思ってたら大柄の洋猫が来た!みたいに思って、私は思わず笑ったのです。

矯めやすいところなどは普通の柳と同じなので、悪い花材とは思いませんが、「馴染みのニホンネコの方がよかったな」とは思いました。しかし、これは単なる慣れの問題なので、猫目柳が悪いのではありません。