クラフトチョキ

2020年7月12日

クラフトチョキ

クラフトチョキは、私が普段使っている主力の鋏の一つです。私のメインの鋏は、もちろん花鋏なのですが、切る素材によっては、クラフトチョキしか使わないこともあります。

私は、クラフトチョキを、いろんな意味で「使えるヤツ」だと思っています。日常的にもこの鋏があるといろいろと役に立ちますので、1本あると便利かと思います。

クラフトチョキを30年くらい使っています

私の「クラフトチョキ歴」は30年近くになります。最初に修行した花屋の業務で、始めてチョキを使いました。
店の道具の中にチョキがあり、オーナー夫妻が「すごくいい」と言っていたのでなんとなく使ったら、本当に使い勝手が良いので、自分でも一本買って持つようになりました。

クラフトチョキを使用している花関係者は、実はたくさんいます。いけばなよりも、アレンジメントやプリザの世界で多用されているはずです。

いけばな界での使用が少ないのは、いけばな花材となる太い枝には、チョキでは太刀打ちできないからなのですが、職業的に花を生ける人は、いけばな界の住人であっても持っていて損は無いと思います。細くやわらかいものを延々扱うようなときは、花鋏よりもチョキの方が軽快に使えますし、切れ味の悪い花鋏よりも余程シャープなカットができるからです。

クラフトチョキは「クラフト用」です

クラフトチョキは、名前のとおり、クラフト用鋏です。
今、メーカーのサイトを見に行ったら、「フラワーアレンジメントタイプ・チョキ」というのがありまして、それだと花専用になるのですが、私はそれを買う気はありません。

私は、「多用途タイプ」でいいのです。多用途タイプというのは、広くいろんなクラフトに使えて、手芸・工作・洋裁和裁・ガーデニング・DIYなど、何にでも使ってOKなやつです。これだと、切る相手を選ばずになんでも切れるので、一つの商品・作品の製作が、クラフトチョキ1本使えば済んでしまうことが少なくありません。

一本で済んでしまうということは、ほかの鋏を持たなくて良いということであり、鋏を持ち変える手間が要らないということです。これは、業務使用で、数をこなしながら時間との戦いをするようなときには、本当にありがたいツールです。

クラフトチョキは、重量も使い心地も、とっても軽い

チョキを使っていて、「ここが良い」と思うポイントは、小振りで薄く、重量も軽いことと、使い心地も軽いことです。

業務使用するときにも、日常で使うときにも、とにかく「軽い」ということは重要で、色々なストレスが軽減されます。
持ち歩くときに重い鋏は、毎日のことだと大きなストレスになります。また、動きが重いと、作業ストレスがたまり、実際に作業時間も余計にかかります。

鋏の使い心地が軽いというのは、要するに切れ味が良いのです。今私が持っている、買ってから10年以上たつようなチョキでも、植物も切れれば、薄い和紙まで切れます。

花鋏をよく使う方は分かると思いますが、茎のほそくやわらかい部分を花鋏の刃先でスパッと切るには、花鋏がよく手入れされていなければいけません。しかし、チョキは刃の汚れをティッシュでふき取っておく程度の手入れだけで、それほど切れ味が落ちるものではありません。やわい新芽もスパッといけます。

「刃先だけで、スパッと切れる」ということは、「片手で、1アクションで済む」ということなんです。
花鋏使いの人は、自分が花を切るときの動作を思い出してみてください。基本、両手が要りますよね? 利き手じゃないほうの手で、枝とか茎を押さえてるでしょ? でも、チョキで「やわいとこ切り」する場合、利き手一本でイケるんです。

クラフトチョキは、わりとどこでも売っている

チョキは、ものすごくメジャーな商品なので、その辺の文房具店、スーパー、ホームセンター、クラフト専門店など、結構どこでも買えます。値段は、大体1,000~1,500円くらいです。
また、最近は種類が増えているようなので(昔はそんなに種類なかったです)、色々ある○○用の中から自分のニーズに合ったものを選ぶこともできます。

私は、現在使っているチョキ、つまり「多用途用」をこの先も使い続けると思います。
買い換えるときには、「そろそろ買い換えかなあ」と思い出したら数箇所で値段をチェックし、その中で一番安いところで買うような気がします。

花道具・素材

Posted by sei