リキュールグラス

2020年4月22日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


箱根ガラスの森美術館に行ったときに、ミュージアムショップで買いました。値段は忘れましたが、私が買ったのですから、高いものではないはずです。
タイトルとしては「リキュールグラス」としましたが、「確かリキュールグラスだったかなあ」程度の記憶で書いています。見てのとおり、とっても入る液体の容量が少ないグラスです。リキュールグラスにしても小さいかな?という大きさです。

私は、このグラスを「いけばな用」にする気満々で買いました。しかし、売っている側は、このグラスをどうして欲しかったんだか、イマイチ不明です。
このグラスは、実用的なワイングラスとか、タンブラーなどと並んで置かれていました。装飾用のコーナーには置いていなかったんです。しかし、それにしては、このグラスのフォルムは、実用からずいぶん離れているように感じます。今、ためしに「飲む格好」をしてみたら、ステムが長いのでやりにくいです。このグラスは本当はどう扱うのが正解なのでしょうか?

↑ステムの細さ、繊細さを実感していただきましょう。鉛筆よりも細いくらいのステムですので、手で簡単に折れると思います。

このような、細長い足を持っていますので、安定性は有るとは言えません。よって、この器に生けるものは、かなり限られます。多分、バラの花首を入れるのもキビシイ感じです。

今まで、実際に生けたのは、葉っぱ一枚とか、花弁だけとかいうパターンです。かなり特殊な生け方しかできないわけですが、私はこのグラスが結構お気に入りなのです。静かな空間に、水を抱えた細い光が、すいっと立ち上がっているようなイメージを、私はこのグラスに見るんですよね‥‥。何か、もっとステキな生け方がきっとあるはずだ、と思わずにいられません。