管理人の花器:つるぎ(草月流花器)

2019年7月14日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


草月の売店で買いました。定価3880円のところ、会員価格3600円で購入しています。「つるぎ」には、白と水色もありますが、私が持っているのは黒だけです。

さすが、生け花用の花器

この器は、さすが「いけばな用」として作られた花器だなと思うポイントがいくつかあります。
一つは、4方向の、どこを正面にしても使えること。要するに、上の画像の「底」になっている部分以外は、どこを見せてもおかしくないんです。

二つ目は、花の挿し口が複数あり、挿し方に色んなパターンを生み出せること。

三つ目は、「二階建て構造」になっていることです。
二階建て構造というのはですね、上の画像で、丸い挿し口が三つあるうち、一番下の口が「1階」で、上の二つは「二階」なんです。つまり、中が吹き抜けじゃなくて、一階と二階の間に天井を挟むんです。
そうすることによって、二階部分にも水を貯めることができ、「上の部分に花を入れたいが、花の足が下までずーっと見えてるのは嫌だ」という要求に応え得るんです。こういう配慮は、インテリア屋さんに売っている花活けには、なかなか無いんですよね。

せっかくなので、この花器をあらゆる方向から写してみました。

↑こっち側には、挿し口が一つ

↑こっち側には挿し口無し。このアンシンメトリーは、結構うれしい。

↑後ろは後ろで見られる。

見る方向によって表情が違う器というのは、投げかけてくるものが多くて、生け手の創造意欲を掻き立てますよね。