自分が使った花材事典:マユミ

(この記事の画像は、11月頃に撮ったものです。季節はずれで申し訳ありません)

過去にツリガネマユミをアップしていますが、今回は普通のマユミです。
このマユミの方が、一般的なマユミです。なぜ「ツリガネマユミ」などという変化球の方が先に出たんでしょうか……。

実を言うと、品物としては「あんまりアレだな~」と思っています。安かったので、「まあこんなもんかね」と、最初は納得していたのですが、このマユミを使った数日後に、某花屋で、もっと安くてもっとキレイな品を見てしまい、「やっぱりアレじゃないか!!」と納得しない方向に傾いてしまいました。

実物を見て自分で選んで買ったものなので、そんなにブツブツ言ってはいかんと思うのですが……

要するにこのマユミは、実の開きがきれいじゃありませんでした。
花材としてのマユミの魅力は、ピンクの風呂敷包みみたいな、きれいな殻の下から、ツヤツヤの赤い実が顔出してる様子の美しさと可愛げだと思います。

このマユミは、そもそも開いている実がやけに少ないです。
そして、開いている実も、中が空だったり(中だけ落ちてしまったのかな?と思います)、赤い果肉のところが黒かったり、この花材の「見せ場」がきれいじゃないところが残念でした。

しかし、新たな発見もありました。
「開いていないマユミの実を、単体で見ると妙にカワイイ」


花材としては、ある程度開いていてくれないとつまらないんですけど、上の画像のように、開いていない実そのものだけを見ると、「ピンクの風呂敷包み感」が増してカワイイ! マユミの実って、四角いんですよね。それが、風呂敷包みっぽくなる理由です。
そして、淡いピンクの色合いも良いです。なんか、和服っぽいピンクです。

上の画像をじーーっと見ていたら、なんとなく和菓子にも見えてきました。こんな形の練りきりがありそうです。

要するに、マユミのピンクは、きれいでカワイイ和のピンクなんでしょうね。