ワイヤー花留め

2022年2月3日

ワイヤーをひねって引っかかりどころを作った花留めは、見えてもいいし、それ自体の面白さで楽しく飾れる優秀なツールです。
既製品も売っていますし、自作することもできます。

自作ワイヤー花留め

自作ワイヤー花留めは、こちらに独立の記事を設けました→自作ワイヤー花留め

既製品ワイヤー花留め(トルネード)

資材屋で購入したワイヤー花留めです。「トルネード」というのは商品名で、このような花留めの総称ではありません。

下の画像はトルネードのパッケです。

↑パッケに、使用例の画像が載っています。
値段が貼ってありますが、これは卸値段だったはずなので、今市販されているものを買うと、もっと高いです。
この商品には、サイズが大小あり、画像のトルネードは大きいほうです。
大きさは、下の画像をご参考に。

ほとんどのワイヤー花留めは、手で曲げたり伸ばしたりできる柔らかさがあります。
↓ちょっと伸ばしてみました。

やろうと思えばもっと伸ばせますし、直線にすることもできますが、せっかくきれいなコイル状になっているので、あまり伸ばしすぎないようにしました(必要があると思ったら、いつでも好きなだけ伸ばします)。

ワイヤー花留め「トルネード」は、ごく簡単に使える

トルネードは、好きな形に好きなように花器にセットし(下に使用画像があります)、ワイヤーを花のひっかけどころにします。
特別な技術も要らず、なんとなく感覚的に使えます。

ただし万能ではなく、使いやすさは、かなり花材や器との相性に左右されます。つまり、いつでも頼りになる花留めとは言えません。
相性さえ良ければ、かなり役に立つこともあるので、プロにとっては「持っていて損は無い」くらいのツールであり、どちらかと言えば素人向けのものです。

ワイヤー花留めは何度でも使える

ワイヤー花留めは、その都度さっと洗うくらいのケアで何度でも使えます。汚れてドロドロの水に使ったりしなければゴシゴシ洗う必要もほとんどありません。

ワイヤー花留めはどこで買える?

ワイヤー花留めの買える場所は、華道具屋、花の資材屋、ハンドクラフト店、インテリア店、雑貨店などです。

ネットでも買えます。検索するなら「花留め」「花止め」などのワードで探すと良いです。

国産品 花止め トルネード L ワイヤー径6mm×長サ3mm 2個セット

ワイヤー花留めトルネードの使い方……花瓶に沈めて使う

トルネードの使い方は色々ありますが、下のように花瓶にすっぽり入れて使うのが、一般家庭ではスタンダードな使い方かと思います。

ワイヤーのうねうねが、花の引っかかりどころになります。この花留めの良いところは、「見えてもきれい」なところです。同じことは、針金ハンガーを丸めて入れてもできるのですが、それだとガラスの花器には使えません(ハンガーをよほど美しく使えばできるかもしれませんが)。

もちろん、トルネードはガラス花器専用の花留めではないです。ただ、ガラスに使ってみると商品の特徴がよくわかるので、パッケの画像でもガラスに入れられていますが、陶器花器にも同じように使えます。

では、実際の使用画像を貼ります。
まず、トルネードを使っていない「使用前」画像を出します。

下は、トルネードを使わずに花瓶に花を放り込んだところです(「使用前」)。

花が立ってくれないので、もっとも人の目が集まるはずの真ん中ががら空きになり、V字型になってしまいます。
じゃあ、トルネードを使用するとどうなるでしょうか。
↓水没させて使ってみます。

ここに鉄砲ユリを入れます。

↑ほぼまっすぐ立ってます。私は何の技術も使っていません。

↑スカシユリを足すとこうなります。
下は、使用前(左)と使用後(右)。どちらが良いか、明らかだと思います。

トルネードを、全部器の中に入れることはなく、器の外まで出しても良いです。また、下のように入り口にセットすることもできます。

↑こうなると、生け方、見せ方をだいぶ選びます。下なんて、さらに生け方、見せ方を選びます。

ま、器にもよりますけどね。

↑ワイヤー自体の面白さに注目して使うこともできるので、ワイヤーの方が器よりも大きいような組み合わせもできます。

ワイヤー花留めトルネードの使い方……鉢型花器の中に置く

↑鉢型の器の中にトルネードを置いちゃう、という手もあります。
これに、ユリを挿して直立させてみましょう。

剣山もなしに鉢に花を立てることはできないので、これは非常に役に立ちます。
でも百合一本立ってるのも寂しいので、もう数本の花を加えてみます。

↑すべて、ワイヤーの間に花を挟んでいるだけです。

ワイヤー花留めトルネードを使うコツ

この花留めを使うコツは、花材の重さ・太さがワイヤーに挟みやすいことと、器の中であまりトルネードが動き回らないようなセットの仕方をすることです。

あまり重い花材は、トルネードが力負けしてしまいますし、あまり細い花材はトルネードの引っかからずに倒れてきます。
器の中でトルネードが動くと、花を挿すたびに滑ったり、花器の中でひっくり返ったりします。トルネードがすっぽりはまるような花器だと使いやすいです。

花道具・素材

Posted by sei