お花包み(花合羽・花風呂敷)

2021年8月1日

お花包み=お花を包むシートのことを、私は通常「花合羽」と呼びます。これは多分、特定のメーカーの商品名ではないかと思うのですが、「オアシス」が給水スポンジの代名詞となっているのと同じように、どこのメーカーの花包みも、「花合羽」と呼んで問題なく通じます。人によっては、「花風呂敷」と言います。
花合羽にしろ、花風呂敷にしろ、↑画像のようなヒョウ柄は比較的珍しいかもしれません。

「いけ花カバー」とも言う

これは、花器&花道具屋の、うめのさんのオリジナル商品です。

↑この商品は「いけ花カバー」が正式名称でした。

お花包み(=花合羽・花風呂敷)の構造

商品名は何であれ、専用のお花包みシートとして売っているものは、上の項の画像にばっちり文字で書いてあるように、「紐」と「袋」がついているのが標準仕様です。
どこにどのように「紐」と「袋」がついているかと言いますと……

シートの右側に、二か所「紐」がついていて、右下の三角形のところが「袋」です。

紐は、一か所から2本出ています。

この2本を、互いに結び合わせてシートがほどけないようにします。

袋は、お花を入れる部分です。

これがあると、いい加減に包んでもシートの中から花がすっぽ抜けることが無いので便利です。

お花包み(=花合羽・花風呂敷)の使い方

使い方といっても包むだけなので、説明の必要もないに等しいのですが、一応画像を貼ってみます。

↑包んで持って帰るお花をまとめて、花の足を「袋」の部分に入れます。

↑シートの端から、お花を芯にして巻いていきます。このときに、紐がついていない側から巻いていくといいです。(つまり、巻き終わったときに、紐の付いた側が外に出ているようにする)

↑紐が外に出ている状態にしないと、紐を結んで留めることができなくなります。
基本的に、花はしっかりと、中で動かないように包みます。

↑二か所の紐を結んで、こんな格好になったら「完了」です。

花合羽派と花袋派と、混合派

上の項のように、花合羽で包んだものを、そのまま持ち運ぶ花合羽派と、花合羽で包んで、それを花袋に入れて持ち運ぶ混合派がいます。これは、個人の好みです。私自身は、また別の派閥である花袋派です。
私は、自分では花合羽を使いません。子供のころは混合派だったのですが、花合羽の大きさでは間に合わない花材を使うことが多くなってきたタイミングで、花合羽は使わずに、新聞紙で包んで花袋に入れるのがデフォルトになってしまいました。
なので、うちにある花合羽は、お弟子さんに貸し出すためにしか使っていません。

結局何派が一番良いのですか?との質問には、上にも書いているように「個人の好みです」が一番誠実な答えになるように思います。でもまあ、しいて言うなら、混合派か花袋派が、持ち運びには楽ではないかと思います。
花合羽だけだと、抱えるしかないですが、花袋には何らかの持ち手がついていますから。
また、いけばな人口の中で、一番多いのは混合派かな、と思います。花合羽も花袋も両方持って稽古に行く、という人を、一番多く見るように思います。

花合羽を買える場所

確実にあるのは、花道具屋、もしくは花の資材屋です。以前は花屋でも買いやすかったのですが、最近はおいている店は少ないようです。デパートにも、昔はあったのに、これはもはや絶望的です(東京では絶望的ですが、地方はまだ扱っているかもしれません)。

稽古場に所属しているなら、稽古場の先生に頼めば入手してくれることが多いです。スクールや流派の売店でも、おそらく買えます。スクールや流派で購入するときに特典があるなら、そこで買うのが良いと思います。

最も手軽に、と考えると、最近はネットが一番良いかもしれません。ネットで買うときは、サイズを確認するのを忘れないようにしましょう。

【華道用品】花合羽(生け花カバー)
いけ花カバー 花合羽 790×600mm イエロー

花合羽の代用になるもの

市販の花合羽ではなく、ほかのもので花を包んでいる人もいます。
私などは新聞紙で包んでしまいますが、レジャーシートや、大判のビニール風呂敷、撥水加工の布、ビニールのテーブルクロス、何用かわからないけどホームセンターで計り売りしてたビニールマット、等々、自分なりに良さそうなものを見つけて使っている人は多いです。

私は、基本的には新聞紙で包み、たまにレジャーシートを使うこともある、という感じです。
自分で代用品を探して使うのは、どんなものだと自分には使い勝手が良いのか、判断できるようになってから始めた方が良いかもしれません。最初は花合羽を使って、そのうち私のように、
「もっと大判のものがいい。その都度使い捨てでかまわない」
と思えば新聞紙でいいや、となるし、
「とにかくしっかりしたビニール製がいい」
と思えばテーブルクロスを買ってくるのがいいかもしれないし、
「重いのはいや、大きさは欲しいけど、ペラペラでいい」
と思えば100均のレジャーシートを買ってきたらどうだろう……というように探しだしていくのが良いのではないでしょうか。