生け花用水揚げポンプ

2020年8月20日

生け花用水揚げポンプ 蓮・睡蓮など

生け花用の水揚げポンプ、2本あります。
私は「水揚げポンプ」とか、「蓮のポンプ」とか呼んでいるのですが、「霧吹き」と言う人もいます。なぜなら、霧吹きとしても利用できるからです。

生け花用水揚げポンプの使い道

生け花用水揚げポンプ 蓮・睡蓮など

生け花用水揚げポンプの使い道は、主に蓮・睡蓮・河骨など(水ものと言います)の水揚げ用です。特殊な使い方をしますので、バラだのカーネーションだのの水揚げには使えません。「使わない」のではなく、「使えない」のです。(使い方については、後述します)

なので、生け花道具の中でも、使う機会が少ないものの一つになります。私は、多くても年に3回くらいしか使いません。うっかりすると、年に一回も使わないこともあります。

生け花用水揚げポンプのサイズ・値段

私の持っている水揚げポンプは、サイズ「大」で、買った当時は1000円台でした。今同じものを買うと、3,000円くらいするようです。

私の知る限りでは、水揚げポンプのサイズは4種類くらいあります。最もスタンダードなサイズは、私の持っているサイズ「大」だと思います(全長19cmほど)。これより小さいものや大きいものは、必要性が生じてから入手すれば良いのではないかと思います。

生け花用水揚げポンプを買うか、買わないか

水揚げポンプは、花の先生業をしている方には必須の道具だと思いますが、習うだけで教えるつもりはなく、稽古でも蓮など入ってくるかどうかわからない、という人には、買おうかどうしようか迷うこともあると思います。

正直言いまして、私は指導を開始してから買いました。もちろん、初心者時代に、稽古場の先生に使い方を教えてもらってはいましたし、実物にも触っていました。しかし、自分で持ちたいと思うところには至りませんでした。

ということは……積極的に「欲しい」と思ったときか、「必要だ」と思う状況が発生してからか、どちらかのタイミングで買えばいい、ということなのでしょう。

……いろいろなことに使えるのであれば、「とりあえず一本持っておこう」で買っても良いんですけどね。普通の霧吹きとして使うには使い勝手が悪いのよね……。


霧吹き 大 (華道具・生け花用品)

霧吹(大) 【華道具/生け花 道具/アレンジメント/生け花用霧吹き】

水揚げポンプを使うのは、水揚げ法としてもかなり特殊

上にも書きましたが、水揚げポンプを使う水揚げ法は、どんな植物にでもできるわけではありません。

水揚げポンプを使う水揚げをする植物は、主に「蓮・睡蓮・河骨」。(ほかにもあるのかもしれませんが、私はこの三種類しか経験がありません)
これら三種類の植物は、非常に水揚げが悪いのです。なので、水切りや湯揚げのような、「植物自身に水を吸い上げてもらう」方法よりも一歩踏み込んで、「植物の茎の中に、ポンプの力で強制的に水を送り込む」という方法をとります。
茎一本一本に、直接ポンプで水を入れていくのです。

その方法を、下の項で紹介します。

生け花用水揚げポンプの使い方

※手元に蓮や睡蓮が用意できなかったので、たまたまあった植物で「こういう感じです」という画像になっています。蓮で実演できる機会があったら画像を差し替えておきます

生け花用水揚げポンプは、簡単に言うと水鉄砲のような構造になっています。
下は、商品のパッケージについている、ポンプの内部を描いた図です。

生け花用水揚げポンプ 蓮・睡蓮など

水鉄砲方式なので、水を吸い上げるときにはこうやってハンドルを引きます。(一番上の画像と比べてください)
↓ ↓ ↓

生け花用水揚げポンプ 蓮・睡蓮など

上の画像では、ラッパがついている方がハンドルです。ハンドルの反対側にある小さな口を水の中に入れて、ハンドルをぐーっと引くと水が吸い上げられます。

今、さらっと「ラッパ」と言いましたが、ラッパというのは、下の画像の赤丸の部分です。

生け花用水揚げポンプ 蓮・睡蓮など

この「ラッパ」の部分は、なんと取れます。

生け花用水揚げポンプ 蓮・睡蓮など

ラッパは、使い道によりどちらの端にもつけられるようになっています。霧吹きに使うときにはハンドル側に付け、水揚げポンプとして使うときには水の出口の側に付けます。

今回は、「水揚げに使う場合」の解説をするので、ハンドル側から外して口の側に付けなおします。

生け花用水揚げポンプ 蓮・睡蓮など

↑付けなおしました。(こうすると、ハンドル側が見た目非常に手薄な感じになるのですが、実際に操作するときには、別に使いにくくはないです)

ラッパには、水の通る穴が開いています。

生け花用水揚げポンプ 蓮・睡蓮など

この穴を通った水が、植物の茎に注入されます。
なぜ、このような「ラッパ」が必要なのかというと、植物の茎をしっかり固定するためです。(だから、霧吹き使用するときには口に付けなくても大丈夫なのです)

植物を固定する方法は簡単。ラッパ部分に茎を挿しこむだけです。

生け花用水揚げポンプ 蓮・睡蓮など

↑この画像では、茎をラッパに挿しっぱなしにしていますが、本当に水を注入するときには、茎をしっかり手でラッパに固定します。

ラッパに茎を固定した状態でハンドルを押して、茎の中に水を押し入れます。茎の固定が甘いと、茎のわきから水が出てきてしまうことがありますが、何度か経験すればうまくできるようになります。
一番よくあるのは、力を思い切って入れることができなくて、
「押せません。ハンドルが動きません」
というパターンなんですが、これは、事前に想定していたよりも強い力で、思い切って押せば大丈夫です。