テグス

2020年5月1日

手芸屋か、100円ショップで買ったと思います。
いけばなの世界では、意外にもテグスはよく使われるツールでして、見えないところで、こっそり縛るような仕掛けに使います。いけばな道具セットの中に、テグスを入れている人は多いです。

でも、家で生けるような花に、テグスで仕掛けをするようなことはあまりありません。多くは、特殊な素材で特殊な形を作るときや、絶対的に形がくずれたら困るような場合……要するに、花展などのような、公に展示する作品によく使われます。

展覧会で多いパターンは、
「枝と枝が交差するような場所に、ひそかにテグスを結び、瞬間接着剤でちょこっとくっつける」
みたいな使い方です。

ビス打ちや、縄で縛るような厳重なものではなく、「ちょっっっと押さえといて安心したい」程度な留めに、テグスを利用するわけですね。
しかし、私は、この方法は好きではないので、自分ではやったことはありません。「ちょっとした安心」になるのはいいんですけど、テグスって光るので、目ざとい人に見つけられる気がするからです(もちろん、なるべく見えないところを選んで使うのですが)。
見つけられちゃうと、結構な「興ざめポイント」になると私は思うのです。何かの裏とか、絶対的に人から見えないところで使うならいいですけど……でも見えないんだったら、ワイヤーでくくった方がいいですよねえ。

……そうは言っても、展覧会は何が起こるかわからないので、私は「使わないだろう」と思っているテグスを、一応は持っていけこみに行きます。どうしてもテグスで結ばねばならない事態に、遭遇しないとも限りませんから。