管理人の花器:夢(草月流花器)

2020年1月4日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


草月流の売店で買いました。3,000円~4000円くらいの値段だったと思います。黄色のほかに、白・水色・ピンクがありました。現在は製造中止になっています。

私は、この器は結構気に入って買ったんです。しかし、長い年月使用しているうちに、あまり好きな器ではなくなってしまいました。理由を考えてみるにつけ、どうも
「ちょっと形ができすぎて、インテリアくさい」
「しかも、ちょっと古いインテリアくさい」
と、私が感じるようになったのだと思います。

この器を見た人の第一印象って、どんな感じでしょうね。できれば、草月の方でない人の印象を聞いてみたいものです。私の思う「古臭い」は、自分が長く使って、実際にずいぶん昔からある花器だと知っているから、勝手に私の中に生まれた印象なのか、それとも、流外の方の目にもあきらかに「古臭い」のでしょうか。

しかし、「古いかなあ」と思いつつ、私はこの器を処分しようとは思いません。まだ、何かステキな生け方を自分は見出せる気がするんですよね。別に「箸にも棒にもかからん」などとは思っていないんです。
この器に生けるには、器の言うことを聞いた方が簡単に納まります。ガラスの凹凸、縁の形、厚み、濃い色のおかげで、どこにでもある鉢のような顔をしているくせに、なかなかに強い器なんです。器の強さを味方に付ける方が、断然話が早いです。