自分が使った花材事典:枝垂れ柳

2020年1月23日

枝垂れ柳を扱ったのは、人生で三度目です。

それも、最初の二回は、「店に入荷したものを水揚げした」程度のことなので、「自分でいけた」のは今回が初めてで、「自分のお金で買った」のも、今回が初めてです。

枝垂れ柳の、枝垂れっぷりがスゴイ

上の画像は、ケータイで撮ったものです。このブログを定期的に見てくださっている方なら察してくださると思いますが、例によって、枝が広がりすぎて、デジカメの画面におさまらなかったのです。

ちなみに、デジカメで撮るとこの範囲しか入りません。

枝垂れは、長く枝垂れる枝が魅力なんですけど、これだけの大きさのものを一般家庭に持ち込むと、もう邪魔でしょうがない。
私が枝垂れを扱った最初の二回は、デパートの装花用に入荷されたものでしたけど、デパートの大型装花くらいでないと、マジでこの花材の魅力を生かしきれないのかも、と思います。

枝を広げると、とにもかくにも邪魔なので、こんな風に入荷します。
↓ ↓ ↓

一本で、どれだけ幅を取るかというのを、下の画像から感じてください。

背景の引き戸をご覧になれば、この枝垂れが「一間くらいある」ことが分かると思います。

↓半間くらいにしようと思ったら、このくらい結ばないといけません。

↓枝垂れの「しだれっぷり」を、とっくりとご覧ください。

結び柳にする

前の記事の金柳と同様に、枝垂れ柳も、よく結んで使用されます。

一本だけ結んでもいいし……

3~4本結んでもいいし……

もっと大量に結んでもいい。

枝垂れ柳は、生命力もスゴイ

私は、この枝垂れを、火鉢にどーんと挿して、いろんな花とあわせて生けていました。枝垂れなど、次はいつ自分用に買えるのか分からないので、大事に大事に温存しました。
この枝垂れは、買ったのは1月9日で、つい最近まで、3ヶ月以上生きていました。柳は、水に挿しておくとすぐに発根してしぶとく生きるので、3ヶ月持つのなどは、珍しいことではありません。

水に挿しておくと、葉っぱが開いて、花まで咲いてきます。
↓これ、買ってから一ヵ月後くらいのときに咲いた花です。

木全体にこのような花がびっしり付いているのを見たとき、私は、「ああ、こいつらの生命力には勝てない」と思ったのです。