自分が使った花材事典:ザミア

ザミアは好きな花材です。


ザミアは、簡単に言うとソテツの仲間です。ソテツなので、硬くて、長さもあり、和にも洋にも合う独特の表情を持っています。そして、この形の力なのか、厚みや質感の力なのか、やたらに存在感がある花材です。

上の画像は、ちょっとわかりにくいですが、二枚のザミアが重なっています。(二枚並べて撮るべきだったね……)
一枚だけの画像も出しますと、下のようになります。

この葉っぱの丸みが良いです。

この葉っぱは、叩くと「カツンカツン」と音がするほど硬いです。まるでデザイナーさんが描いた絵みたいな形と、カチカチの質感があいまって、ちょっと「作り物?」という気配を感じたりします。

葉っぱの質感を表現したくて、寄ってみました。

ソテツの仲間は、かなり原始的な植物です。しかし、ザミアはなんだか近代的なものを感じさせる雰囲気を持っています。そのため、クールなおしゃれ系のお店のディスプレイに使われることが多いです。
ザミアは切花よりも観葉鉢のほうが多く出回っていて、無機質な内装の中にザミアの鉢が葉を広げているようなお店はたまに見かけます。

ザミアを真横から見るとこんな感じ。

茎は硬いですが、少しは手で曲げることができます。

うちの本サイトでは、ソテツのドライの記事をアップしています→管理人のストック花材:ソテツ(ドライ)
ソテツは、放っておけば、簡単に自家製ドライが作れます。ということは、ザミアも放っておけばドライにできるんじゃないの?……ということで、放っておいてみました。

↓こうなりました。

乾ききるまでに、2週間くらいかかりました。
まあまあきれいにできたドライ葉ものと言えると思いますが、ソテツのほうがきれいかな~と思います。
もう一手間かける気があれば、着色してみると面白いかもしれません。もともと形が面白いので、ちょいとポップな着色素材になりそうな気がします。