2019年版 花の情報局の自由研究:スイカを食べる→植える→収穫する その3

2021年12月30日

前の記事の最後を、「果たして雌花はつくんでしょうか」というカンジで締めましたが、実際は一喜一憂する暇も無く、あっさりと3日後に雌花のつぼみが出現しました。

2019.08.03

剪定をしたら、すかさず出てきました、ってなタイミングでした。
こんなに気軽に出てきてくれることに驚きです。
ここまで簡単に雌花が作れるとなると、「剪定しない」なんて実にバカらしいです。去年、自分は何をやっていたんだろうと思います。

最初の雌花は、花が開いているところを撮れませんでしたが(お天気の問題だったと思います)、開花の様子と、花後に自然に結実にいたるものかどうかを観察しました。
観察した結果、雌花はしぼんだ後、花首からポロっと落ち、自然な結実は見られませんでした。
これは、二つ目以降の雌花も同様で、みんなしぼんだ数日後に、ポロポロ落ちてしまいました。

株の成長の様子

ここで、株全体の画像を貼っておきます。

2019.08.11

株がつるになったとたんに、するするっと伸びてトレリスに這い登っていったので、これは相当長いつるになるのかと思いきや、トレリスの最上部まで行った後は、少し垂れ下がったくらいで、困るほど伸びてしまったりはしませんでした。
最初にダーーっと長さをかせぎ、その後はあまり伸びずに開花にいそしんでいたという印象です。

上の画像にも、いくつものつぼみが写っていますが、このスイカは、かなり多くの花を咲かせてくれました。
雌花と雄花のバランスは、半々くらいだったように思います。(本気の自由研究をするなら、雌花・雄花の数はそれぞれカウントすると良いでしょう)

雄花と雌花

雄花・雌花の見分けはとても簡単です。

2019.08.11

上の画像の、左のつぼみは雌花、右のつぼみは雄花です。説明するまでもないでしょうが丸い子房がついているのが雌花です。

花の顔も微妙に違います。
下の画像は雄花です。

2019.08.12

対して、雌花は花の真ん中が開いていません。ようするに、しべの形が違うんですね。

2019.08.15

8月の初旬から中旬まで、雄花と雌花は何度も同時に咲いたのですが、自然のままだと、うちでは一例も結実を見られませんでした。
そこで、10日くらい様子を見た後、私はダメモトで人工授粉しようと決断しました。

うちでは、カボチャで一度人工授粉を行い、拍子抜けするほどあっさりと成功したことがあります。
そのときは、「人工授粉のやり方なんか知らないよ」と言いながら適当にめしべとおしべをくっつけただけなのに、翌日から子房が猛ダッシュで成長し始めて驚きました。
このような、簡単に成功した体験があったので、ダメモトとは言いながら、スイカも百発百中で結実するんじゃないかという楽観的な予測を胸に、8月15日に受粉を行いました。

2019.08.15

8月15日に受粉を行ったのは、上の画像のように、雌花も雄花もたくさん開花した日だったからです。
私は、カボチャのときのように、雄花をとって、その真ん中のしべをチョンチョンと雌花のしべに押し付けました。
かぼちゃのときには、ひとつしか受粉させませんでしたが、今回のスイカは2つの雌花を受粉させました。

人工授粉させた2つの雌花は、いくつ結実向かうのか、0なのか、1なのか、2なのか。

》》この続きはまた次回!