自分が使った花材事典:アンスリウム(多分、ファンタジア)

2019年4月17日

この「自分が使った花材事典」では、なぜか葉っぱの方を先に紹介してしまいましたが、「花材としてのアンスリウム」と言えば、一般的なのは花のほうです。しかも、赤が一番ポピュラーなんですけど、どういうわけか「白に赤い縁」のものからの紹介になります。


個性的な花ですね~。上の画像は、白ですが、まっかっかで顔の大きいアンスは、ポイント使いするととても決めやすいので、「ここぞというところに、バチっとアンスリウムを入れる」というのは、いけばな家の常套手段の一つになっています。


アンスの色としては、一般的な順に並べると、
赤→緑→白→ピンク→紫
みたいな順だと思います。「白」「ピンク」「紫」の差はあまり無く、三つとも「同点3位」と言ってもいいでしょう。
三位ではありますが、私は白アンス、好きです。上品で、いいと思います。

アンスリウムは、顔にセロハンがかかって入荷する方が普通です。(掛けてないのもありますが、別に「雑な扱い」ではありません)

顔のことばかり書いてしまいましたが、いけばなやフラワーアレンジでは、スラッとした茎の線にも注目します。


すーっと伸びた線の先に、なんとも個性的な顔が付いている面白さは、それだけでいけばなのテーマになり得るものです。

分かる人には一目で分かるでしょうが、アンスリウムは「サトイモ系」です。

ミズバショウや、カラーと、同じ系統です。そう言われると、「なるほど」と思うでしょ?

アンスリウムは、後姿も個性的。

この品種は、縁に走っている「赤」が美しい。

真っ赤でも、真っ白でもないアンスが欲しいときに、こういう色があると助かることがあります。