自分が使った花材事典:鈴蘭

2019年9月29日

実家産の鈴蘭です。

鈴蘭

丸い、コロンとした花形がかわいいです。

鈴蘭は、切花でも出回っています。とは言っても、花屋の店頭でよく見るとは言いがたいです。けど、超レアな切花でもありません。
私は、花屋業務で何回かスズランを扱ったことがあります。そのうちの一回は、ブライダルの仕事でした。

スズランは、好きな人は育ててみたら良いと思います。ものすごく増えますし、ものすごく咲きます。
そして、屋内に持ち込むと、香りがとても良いことに気づきます。

今はあるかどうか知りませんが、昔、北海道のお土産で、定番の「スズランの香水」がありました。本物のスズランがボトルに入っているやつ、と言えば、思い出す方がいるかもしれません。
私は子供の頃に、祖母の鏡台にこの香水があるのを見つけて、たわむれに蓋を取って一滴か二滴つけてみたことがあります。
その数年後に、生まれて初めて本物のスズランの香りを知ったときに、「あの香水、スズラン香の再現技術がスゴイ!」と気づいてびっくりしました。少なくとも、私の記憶の中のあの香水は、「スズラン香、そのまんま」です。そのような良い香りが、スズランを育てて咲かせれば、家に持ち込み放題になります。

なんだか香りのことばかり書いてしまいましたが、私はスズランの見た目も好きです。そして、「鈴蘭=スズラン」というネーミングも好きだったりします。
園芸書によれば、こんなカワイイ名前と見た目のクセに毒があるらしいですが、植えていると普通に虫が食うので、大した毒じゃあるまいと勝手に思っています。