ステンレス花台
一応、花台にしようと思って持っているんですが、まだ花台として使ったことはありません。
ステンレス製で、足のついた、丸い台です。
これを人に見せて、
「オードブルのせるやつ？」
と言われたことがあります。なるほど、似てるかもしんない。
この正体は、本当は花台ではありません。私のいけばなの先生が、花展用に作った展示台の模型です。実物の、4分1だか、5分の1くらいの大きさです。
鉄屋に本番発注する前に、一回模型を作らせてみたもので、本物を作ってしまえば、模型に用はありません。
これが、水を入れられて、花を生けられるようなものだったら先生自身が使っただろうと思うのですが、見ての通りの「ただの台」なので、あるときに「処分するけど要る？」と言われて、「ハイ」と返事してもらってきました。
貰って来たものの、自分もなかなか使い道を見つけられなくて、「要らないっていえばよかったなあ」と思ったこともあります。
でも、ステンレス製で、ピカピカにきれいで、物体としてしっかりしているので、なんだか「捨てる」と聞いたときに「ちょっとお待ちを！」と言いたくなるモノなのでした。
これを、今ではとても便利な使い道を見つけまして、下のように使っています。
火鉢の蓋のようにしています。直径が、ちょうど良いくらいで、これがあると、使っていないときの火鉢の上に物を置けます。そして、「足」の部分があるので、火鉢から滑り落ちたりしません。
花台として使おうという気持ちも相変わらず持っているので、いつかそうやって使うこともあると思いますが、普段は「火鉢の蓋」として活躍してもらおうと思います。
花台として使うには、器や花や、周辺の状況をだいぶ選ぶと思うんですよね……。どんな花にも似合う花台とは思えないので、めったに花台使用することは無いでしょう。
それか、何か展示花の重し的な、足的なことに使うかもしれません。なにしろしっかりしているので、相当の重さを受け止められます。