キッコウチク花生け

2024年7月10日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


キッコウチク花生け

知人からもらいました。
お茶室に据えて使っていたのを、この度お茶室ごと解体したんだそうです。で、捨てちゃうかと思ったけどその前に「いる?」って聞いてくれたんで、「いる!」と答えてもらってきました。

キッコウチクというのは、竹の品種名です。京都の方で取れるもので、節でできる形が亀甲柄みたいだからキッコウチク、なのだと思います。

なんでまた、こんな節ができるのか、私は知りません。植物としては、何らかの利点があるんでしょう、たぶん。これのたけのこって、どんなことになってるんだろう。
この竹は、見た目が面白いので、植栽に使われたり、茶道具に作られたり、花生けにされたりします。

キッコウチクは、一本買ったらそこそこ高いみたいです(たった今、ネットで知った)。私はただでもらってしまいましたが……いや、だいぶ古いものなので、そんなに気にしなくて大丈夫でしょう。……大丈夫じゃないかしら……ダメかしら(お礼考えよう)。

この花生け、もともと茶室にあったものですから、非常にわびさびな感じです。
裏側に引っ掛けるところがついていて、掛花にできるようになっています。多分、床の間に掛かってたんじゃないでしょうか。
すごく、使う場所を選ぶものに見えますが、思い切ってモダンに使う方法を考えてみても良いように思います。
あるいは、「花生け」と捉えずに、キッコウチクとしていけばな素材にしてしまってもいいかも。その方が、私には扱いやすいかもしれません。(結局、素材にしてしまいました。それについて、追記します)

素材にしてしまいました

竹をテーマにした花展の作品を考えていて、このキッコウチクのことを思い出し、素材として使ってしまうことにしました。(厳密に言うと、一部を器扱いしています)

竹を、思い切って切り分けました。

のこぎりで、ギコギコと切ってしまいました。もし、新しいものを自分で買っていたら、もったいなくて切れなかったかもしれません。「捨てるものをタダでもらって来た」と思えばこその、大胆なカットです。

切ったものを立ててみました。

これはこれで、クラシックな花生けにできそうです。でも、実際に花展では、このまま花を挿して飾るような使い方はしませんでした。(そのうち、作品画像にリンクを貼ります)

切った竹の寸法を微調整したために、薄い竹の輪っかが一つできました。

↑何かに使えそうなような、使えなそうなような。
とりあえず、取っといてみます。

花器壷・花瓶

Posted by sei