花器 番外編:超ミニ砂鉢

花器カテゴリの中の「番外編コーナー」です。(番外編コーナーは、いわゆる一般的な「花器」には入れにくいもののコーナーです)

で、これは砂鉢なんですが……少なくとも、砂鉢のつもりなんですが。

砂鉢というのは、クラシックないけばなでよく使われる器です。角型で、足がついたもので、陶器もありますが金属も良くあります。いけばなが、水盤に砂を盛ってた時代からの器です。
具体的には、下の画像のようなものです。


↑これが、ちゃんとした砂鉢。

一方、私の砂鉢はですね、空き容器をリメイクしたものです。記事タイトルに「超ミニ」とある通り、普通の砂鉢のような大きさはありません。だって……もとはゴマ豆腐の入っていたプラスチック容器だから。

需要があるかどうかわかりませんが(無いような気がしますが)、メイキング画像を出してみます。

下の画像のようなゴマ豆腐の空容器を用意します。

まさに砂鉢だね、という形のやつを選びましょう。
これに色を塗ります。水を入れても大丈夫なように、アクリル絵の具を使いました。
色は黒が無難かと思いますが、紺やグレイでもいけるかもしれません。私に絵心があったら、真っ白に塗って、柿右衛門ばりの絵付けをしてやりたいところですが、絵ヘタなので、黒く塗りつぶすだけにしておきます。

透けているところがあるとカッコ悪いので、くまなく塗りつぶします。
内側も外側も塗って、乾いたら出来上がりです。

こんなもんを、お前は何に使っておるのか、と問われる向きには、下の画像でお答えいたします。

いや、こういうのばっかり生けてるわけじゃありません。こういうのすらできる、ってほどの意味です。
ちなみに上の画像は、草月流の型の第一応用をだいぶ本気で生けました。難しいんです、普通の大きさよりも! 葉っぱ一枚切るとがらっと景色が変わってしまうので、一か所切るのも真剣です。

↑律儀に後方従枝を入れてる。剣山が超豆剣山なので、挿しどころを間違えると最初からやり直しになる。めんどくさいわ~(←すき好んでやっておいて文句言うな)

↑第一応用のわしづかみ。この画像を草月人に送ると、ものすごく良い反応が返ってきます。

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Posted by sei