自分が使った花材事典:楓(自家製)
楓の自家製切り花です。うちで、種から育てた楓です。
種をまいたのはいつのことだったかと振り返ってみたら、2016年のことでした→楓の種
まだ5歳の楓なので、樹高30cmもありません。そこから切った枝なので、ほんの枝先の細い部分だけです。全長25cmくらいの枝を3本切りました。
この楓を切ったのは、実は3か月も前のことです。開いたばかりの葉っぱの色・柔さが、画像でも明らかにわかると思います。ホントに、一番若い状態の葉っぱなんです。
↑葉の縁が薄赤い、この初々しい色の美しさ。
私は、この若い枝を切って、「これが自家製のだいご味だよねえ!」と思いました。切り花で、こんな新芽を入荷して、長く飾ることはなかなかできません。早ければ、買ったその日に葉っぱが巻いてダメになります。
しかし、画像の楓たちは、「うちの子」です。私には自信がありました。切った次の瞬間に水にinさせれば、十分に1週間以上イケる、と。
結果、どうなったかというと、イケました。新芽からダメになるどころか、新芽だったものが一番長生きしました。
花瓶の中で一週間たち、二週間たつうちに、私は自分の予想が大きく間違っていたことを知りました。
一週間以上イケる、どころではありません。なんと、今日もまだイケてます!
たしかに、3本の枝のうち、1本は五月中に全部の葉が落ちました。でも残り2本が生きています。
3か月を過ぎた今日の段階では、正直ギリギリ4枚の葉っぱが残っているだけです。しかし、驚異であることに変わりありません。
下の画像が、本日のお姿です。
↑4枚の葉のうち、一番下の一枚は、もう一か所が茶色くなっていますが、残り3枚はピンピンしています。
↑この葉は、枝の一番先端部分のものです。切ったときには薄黄緑で、フチが赤く、触ったら傷ついてしまいそうなくらいフヨフヨだった葉です。
切ったときと比べると、少し厚くなって緑色になりましたが、大きさは変わりませんでした。
つまり、花瓶の中で、成長しているわけではありません。新しい葉が開いたりもしていません。花瓶の中で伸びてきちゃうタイプの枝に感じるのが「生命力」なら、この楓に感じるのは「持久力」です。このままどこまでいけるのかわかりませんが、最後の葉が落ちるまでリビングにいてもらおうと思います。
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