自分が使った花材事典:ヤマリョウブ

リョウブではなくて、ヤマリョウブです。

あのリョウブとは別のものです。
「あのリョウブ」の花がついてないやつだな、と思うのは、あのリョウブとこのリョウブを使っていない人です。使ってみれば、枝つきも葉の付き方も別物だ、ということが明らかにわかります。

私は以前には、「ヤマリョウブが原種に近いリョウブで、あのリョウブはだいぶ人の手で操作された品種なのかな」と思っていました。しかし実際には、まったく別種の植物です(←これは最近知った)。「科」どころか、「目」から違う植物でした。

ヤマリョウブは、幅のある枝分かれ・素直な枝・枝先に開く葉が特徴です。枝は、滑らかですらっとしています。

↑この、すごく素直に分岐していく感じ。これが面白いとも言えるし、難しいとも言える。
開きすぎないほうがいいかなあと思って脇枝を一本切ったら、途端に全体のバランスが崩れたり、やけに寂しい枝になったりして、わりと素人を振り回す枝だと思います。