自分が使った花材事典:カーネーション(青)

自然な色ではありません。着色です。

「吸わせ」で着色しています。そのため、茎の切り口が青くなっています。

……ちょっと分かり難いかな。葉っぱの付け根あたりの方がわかりやすいかもしれません。

ガクの部分も、どす黒いような真っ青。

この色がどうも、ちょっと不快感を持つようなどす黒さなんです。こういうときに、「あー、やっぱり着色はイヤだ」と思ったりします。

この花は、茎からも青が出てきます。しばしこの花を挿しておいた水は、真っ青になります。

↑こんなすんごい色になります。ここまで色が出ると、透明な花瓶にでも飾って、「青い水ありき」で楽しんでも良いかもしれません。

私は、基本的には着色切り花は好きではありません。でも、たまに出来心で買ってしまうことがあります。目的は、ほぼ100%いけばなの稽古用(自分用稽古)です。なんとなくきれいだなーという気持ちで買ったことは一度も無いのではないかと思います。

この青いカーネーションも、稽古する目的で買いました。たまたま稽古の画像を残していたので、貼ってみます。

この作、人に「全集中 水の呼吸」って言われて、意味が分からずこっそり検索しました。そしたら、なるほど、あの映画ですか。(「全集中」っていうワードから、きっとそうだとは思いました)
この作、床面に水を流しています。

この辺が、水の呼吸らしい。水攻めで鬼退治するんですかね?

私、時の流行にはきわめて疎い人間です。しかし、本当に人気のあるもの、本当に人や経済を動かす流行りものは、私のような人間の耳にも必ず入ってきますし、町の小さな稽古場にも必ず何らかの形で入ってきます。鬼退治映画に関して言いますと、去年くらいには、うちの稽古場で「未熟でゴメン」というワードが局地的に流行しました。これも、「まるしー きめつ」らしいです。
何か失敗しても、全部「未熟でゴメン」ですり抜けていく便利ワードとして重宝されましたが、原作ではおそらく違うんじゃないかな~と思っています。