自分が使った花材事典:ポトス

最初にこの花材を見たときには、「お、斑入りモンステラだ」と思いました。でも、花材名に「ポトス」と書いてあったので驚きました。
モンステラだと思ったということは、つまり大きさがモンステラ並みだったからです。ポトスとしては、「こんな大きさになるんだ」というサイズでした。

ポトスは、切り花でそう見かけるものではありません。私は切り花ポトスと相まみえたのは多分初めてです。鉢物では、もちろん昔からお付き合いがあります。うちの実家にもありました。

正直、ポトスを切り花にしたらすてきだな、と思ったことはありませんでした。ポトスは、あまりにもありきたりな存在になりすぎています。
しかし、もともと葉のありさまがきれいだから観葉植物としてありきたりになるまでの地位に上り詰めたのですから、きれいな植物であることには疑いがありません。

このポトスは、葉物花材としては使いやすくて優秀だと思いました。
葉が一枚一枚になった状態での入荷でしたが、蔓のままでもいいのかなあとも思いました。

そういえばモンステラも蔓状になりますが、蔓モンステラというものも出回りませんね。……あの大きさで蔓になっていたら一般的には扱いに困ってしまうからでしょうね。
しかし、いけばな界はどんな植物でも大概受け入れますから、「巨大蔓モンステラ」も意外と売れるかもしれません。

ポトスの蔓は、切り花では入荷しませんが、家にある鉢から切って生けるのは簡単です。伸びすぎたポトスを切れば、持ちの良い切花になります。(水に挿しておくと発根しちゃったりします)