自分が使った花材事典:ブルースター

ブルースター、大好きです。

ブルースターは、私の子供のころの憧れ花材でした。

フラワー雑誌などに登場するブルースターを見てあこがれていたものです。特に、ウエディングブーケの作例に入っているブルースターを見てあこがれを募らせていました。

大好きなので、どんどん画像を貼ってしまいます。少女のいだく夢やあこがれは、何十年たとうが不滅なものなんですね。あの頃の胸のうちで育てるものたちは、とても大切なものなんだなーと思います。

↑一本の姿はこんな感じ。葉っぱがテロンと下を向いているのは仕様です。
この花は、茎がカーブしているうえに、はっきりとした裏表があるので、ただ花瓶に放り込むだけの生け方がかえって難しいところがあります。でも、すてきなのでもっと一般的に飾られて欲しいと思います。

切り花として難があるとすれば、水揚げです。水を切らすとすぐにくったりとし、タイミングによってはあげなおしても復活しません。
でも、この色、この顔、この風情、得難い個性だと思います。特に、甘い水色の可憐さはたまらんものがあります。

ところで、私は最近ブルースターについて、驚くべきことを知りました。と言っても、自分が勝手に勘違いしていたことで驚いたので、知っている人には「何言ってんの」なことなんですが。
なんと私、ブルースターとボリジは、近縁の植物だと思っていました(私はボリジも大好きです)。それも、相当近縁な、少なくとも同属くらいの仲間だと思っていました。ところが、ブルースターはルリトウワタ属、ボリジはルリジサ属と、全然違うことを知りました。

いや、でも。でもさ。親戚だと思うじゃない。
あの色、あの顔、あの葉、あの産毛、あの水揚げ。全部似てるじゃない。

ほら、つぼみの様子だって似てるじゃありませんか。
私は、このことを40年近く信じ込んでいました。間違った情報によるものではなく、全く自分の頭で「当然そうだろう」と思い込んでいた間違いでした。我ながら馬鹿じゃないのと思います。

……というショックがあったばかりなのですが、ブルースターを好きなことには変わりありません。これからも生けるたびに「v(はあと)」と思うでしょう。