ナンキンハゼの実(ドライ)
こちら=自分が使った花材事典:ナンキンハゼ で紹介している枝モノの実を乾かしたものです。
フレッシュな状態と、乾かした後の状態が、見た目としては全然変わりません。
フレッシュなナンキンハゼをいけばなに使い、その後、枝先だけ切ってドライにしたのですが、生けている最中から、
「これは、絶対にこのままドライにできる」
と確信できるような見てくれ&質感でした。
ナンキンハゼの実は、簡単にドライにできる
今回、うちではフレッシュで入手した実付きナンキンハゼの枝を自家製ドライにしましたが、水なしで放置するだけで数日でできました。
枝は簡単にカリカリに乾き、実は水から離して何日たっても、フレッシュの状態と変わらないままの見た目でした。
特に、吊るしたりする必要なくできました。一番無精な作り方としては、「水なしの花瓶に挿しっぱなし」でいいと思います。
ドライにするなら、ある程度の枝をつけた状態で作ると良いです。枝があった方が、後々何かに仕立てるときに、ワイヤーを掛けやすいですし、枝が邪魔ならいつでも切れば良いのですから。
ナンキンハゼの実は、独特な質感
ナンキンハゼの実は、とても変わっています。色も、形も、手触りも変わっていて、ほかの木の実で「あれに似ている」というものが思いつきません。
特に変わっているのは、手触りです。ツルツルというか、すべすべというか、触っていると妙な気持ちよさがあります。この実の中にタネがあるのが不思議に感じるような質感なのです。聞いたところによると、ナンキンハゼの実からロウが作られるのだそうで、そう思うと、なるほど、ロウの手触りに似ています。
この「独特な手触り」は、見た目の質感にもはっきり表れていて、ナンキンハゼの実の魅力になっています。
ナンキンハゼの実は、関東では「不思議な実」
関西では全然珍しくないのだそうですが、関東では、ナンキンハゼの実はほぼなじみがありません。
そのため、関東人にはちょっと不思議な実に見えて、
「なにこれ、見たことない。珍しい」
という興味を引けます。
私がナンキンハゼを手に取ったのも、「変わってる!」という興味からでした。
ナンキンハゼの実は、真っ白
ナンキンハゼの実がドライ花材としてうれしいのは、「自然で美しい白い色」であるところです。漂白花材でなく、自然の色で、ここまで白い色を保てる実のものは少ないと思います。リースやガーランドや、ドライアレンジを作るときに、明るさが欲しい場合に活躍してくれます。
追記
実際にリースにも、ガーランドにも、ミニ門松にも良いデコレーションドライ花材として活躍してもらいました。下は、ナンキンハゼの実を使ったクリスマスリースです。
2019年12月追記:ナンキンハゼの実(ドライ)は、いつまできれいに保存できる?
うちで作ったドライナンキンハゼの実は、2015年の秋に入手したものを、2018年まで何度もリース作りなどに使いまわしていました。
つまり、うちでは3年はきれいな状態で使うことができました。
4年たった2019年秋になって、いくつかの実の表面が薄くはがれてくるようになったので、すべて処分してしまいましたが、もう一回くらいは使えたような気がします。
というわけで、我が家では、自作ドライナンキンハゼの実は、
3年間はきれいに使え、
4年目には怪しくなった。
という結果になりました。3年間、非常によく役立ってもらって、ありがたかったです。
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