石化月見草(ドライ)
実を付けた石化月見草をドライにしたものです。(上の画像は、正確に言うと、石化月見草2本、石化していない月見草2本です)
石化月見草は、フレッシュでも出回りますが、ナチュラルドライもの、着色ドライもの、漂白ドライものなど、ドライが充実しています。
石化月見草は、平べったいところが面白い
月見草に限らず、石化花材の面白いところは、やはり平べったくなった、独特の表情のある茎の部分です。石化やなぎや石化エニシダも、平たく、幅広くなって、曲線を描く茎が面白いのです。
上の画像を見ていただくと、石化していない2本は、素直にまっすぐな線で伸びていることが分かると思います。石化すると、ただ平べったくなるだけでなく、よじれるような曲線を作り出すのはなぜなのでしょうか。
石化月見草には、石化やなぎ・石化エニシダには無い、もう一つの面白い要素があります。
平べったい茎に、にょきにょき生えている実が、あるときは怪しく、あるときは可愛く、あるときはオカシく、表情を加えます。
私が今迄に見た石化月見草のドライは、すべて「実つき」でしたので、実のあるものが主流なのだと思います。しかし、実が付く前に刈り込んでドライにすれば、実無しの石化月見草ドライも作れるはずです。……でもやっぱり、実が出てたほうが面白いから、実付きで作るものになっているのでしょうね。
フレッシュな石化月見草に憧れてます
今回、この記事で紹介しているのは「ドライ」ですが、石化月見草は、フレッシュのものも花屋で買えます。平たい茎から、ぼうぼうと葉っぱが出ている表情は、荒々しさや強さを感じさせる品が多く、花材としてとても魅力的です。
ただし、あまり一般的に出回ってはおらず、花展花材や、かなり本格的なお稽古花材として、限られた場所で使われています。
実を言えば、私はまだフレッシュな石化月見草を扱ったことがありません。仕事で使ったことすらなく、人が生けているものを見たことがあるだけです。
いつか使いたいと思っていますが、手に触れたことすらないためか、私の胸の中では「憧れ花材」の一つになっています。
ドライ石化月見草は、何に使えるか
ドライの石化月見草は、私の見た範囲では、いけばな花材に使われていることが多いです。
フラワーアレンジメントにも使える花材ですが、実際にはあまり見たこと無いです。ドライアレンジでも、私は見たこと無いのですが、使えば面白いものができるだろうと思います。
個人的には、個性派のお店のディスプレイなんかに使ったら喜ばれるのではないかと思います。
手間をかけずに飾りたいタイプの人には、面白い花瓶にただ放り込む、というのをオススメしたいです。たとえば、石みたいな質感の器にただ挿してやったら、無愛想なもの同士の出会いで、クールに生けられるんじゃないでしょうか。
自分で着色できると思う
カラースプレーやペンキ、アクリル絵具のたぐいで、自家製着色できると思います。
ナチュラルなままでしばらく使い、その後飽きたら着色する、というのも良いかもしれません。
石化でない月見草の実付きは、採集容易
石化の面白さで買った花材ですが、私の入手したものは、「石化月見草2本、一般的月見草2本」のセットでした。つまり、本数で言えば、半分は「通常の月見草」です。
通常の月見草だけの画像がこちら。
これってあの~、その辺で見られますよね。うちの近所の空き地に、何本か立ってます。実の殻の数が、画像のものよりも少ない気がしますけど、でも、その辺にあるんです。だって、月見草はそこらで咲いてますもの。
なので、その気になったら、石化でない月見草の実は、採集してくることが容易にできます。
立ち枯れたものを取ってくれば、乾かす手間も要りません。
石化月見草も、採集容易?
これは人に聞いたことなので、自分の目で確かめていないのですが、なんと、石化月見草も、意外とその辺で採集できるという噂があります。
月見草の自生しているところで、じっくり観察すると、1本、2本と、石化したものが見られることがあるのだそうです。しかも、思いのほか簡単に見つけることができるのだとか。
私は、この話を聞いてから、月見草が咲いているのを見ると、
「石化があるかも……」
と思って見るのですが、今迄に一度も石化を見つけたことはありません。しかし、もっと積極的に、
「絶対に石化を探す!」
と思って歩き回ったら、本当に見つけられるのかもしれません。
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