石(溶岩石)

2020年5月19日

楽天市場で買った溶岩石です。ネット買いなので、現物を見られずに買いましたが、「まあこんなものだろうなあ」という、完全に想定内のものが届きました。がっかりする品物でなくて良かったです。

溶岩石を買った目的

この溶岩石は、一応いけばな目的で買いました。これをどう使おうという、明確な目的は無く、楽天市場で色々な石を見ているうちに、「なんとなく」で買ってしまいました。元はと言えば、ロックガーデン用の石って、楽天市場ではどんなのが売ってるんだろうかと思って検索していて、結果的に、石が面白くなってしまって、いけばな用に1個買い込んでしまった……という結末になりました。

「なんとなく」で買いましたが、作品の見えるところに使う素材にしてもいいし、「重し」として仕掛けに使ってもいいし、まあ持ってて損にもなるまい、と思います。
だって、680円でしたからね。680円分の働きくらいはしてもらえると思っています。

この石、大きさは長い部分で計って25cmくらい。重さは量っていませんが、5キロのお米の袋よりも確実に重いです。商品の詳細には「5~8キロ」と書いてあったので、8キロ近いのかな、と思っています。

これはいつか、石の形や質感を生かしたいけばな作品のメイン素材になるのか、大型作品の土台か何かにこっそりしのばせて重石にするものか、まだ分かりません。

なぜ、溶岩石だったのか?

販売されている岩石は、たくさんあります。安いものから高いものまで、色々です。私には、名前を見ても分からない石がほとんどです。
その中で、なにゆえ溶岩石にしたのかと言うと、安くて手ごろな大きさのものが売ってたというのもあるのですが、
「溶岩石なら脆いはず。必要なら、自分の力で割れる」
と思ったことが決め手になりました。

私は、正直言いまして、石に詳しい人間ではありません。上記の、「溶岩石は脆い」というのも、何かで読んだような気がする、という程度だったのです。なので、買った石が固くて割れなかったとしたら、がっかりしたかもしれません。今思うと、かなり適当な買い方をしました。まあ、680円だから……と思って、軽々しく買ったんでしょうね。

でも私は、固くて後悔することはありませんでした。買った溶岩石は触っただけでそれと分かるほど、脆い石でした。

ものすごく、脆いです

こんな風に箱詰めされて来まして……。

箱の底には、石が輸送途中にこすれて、表面が削られたのかと思われるザリザリの砂状のものがたまってました。

石の一部には、この部分、割れたんだろうなと思われる跡があり、そこを手でこすると、サラサラ、サラサラと砂状に崩れ落ちてきます。

だからと言って、手でパカパカ割れるということではないです。
でも、触っているうちに、「これ、割ろう」と私は思いました。そのままの形では、あまり面白くないし、重石にするにもこのままでは重過ぎるからです。
いくつかに分割して、手ごろな重石をいくつか作ろうじゃないかと思いました。

「石割り」しました

というわけで、石割りしました。以下、そのときの画像です。

用意しましたる道具は、すべて家の中からかき集めてきたものです。

皮手袋と、金槌と、「板錐」というやつです。板錐というのは、実は正確に言うと「板錐ビット」でして、本当はドリルドライバーのビットだったりします。

本気の石割りをするなら、楔みたいなものでやるんじゃないかと思います。楔を直線的に何箇所か打ち込み、すべての楔を叩き込むと、石がバカッと割れる、みたいなことになるような気がします。
でも、我が家に楔など無いので、工具箱の中の「楔っぽいもの」を探したら、「板錐ビット」が目に入ったので、これを使うことにしました。道具候補としては、大型のマイナスドライバーも良さそうだったのですが、「板錐ビット」の方が幅が広いので、こちらを使って石割りしました。

ビットを打ち込んでみたら、割れた

とりあえず道具を持ってみたものの、石のどの部分から割っていけばいいのかなど、まったく分かりませんでした。でも、なんとなくひびが入っているように見えるところに、板錐ビットを打ち込んでいけばなんとかなるんじゃなかろうかと思いました。

ひびみたいに見えるというのは、こういうところです。

本当にひびなのかどうか分かりませんけど、とにかく窪みではあるので、ビットを差込み易いかと思いまして。

ひびっぽい部分に、ビットを立てて、金槌でカンカン叩いてみたところ……なんとやわらかい石なんだろう。

すごく簡単にビットを打ち込めました! この石、とがったものを好き勝手に挿そうと思ったら挿せるんじゃないかな。

上の画像で、石の周りを覆っているビニールが写り込んでいます。
この石、触っただけでザリザリと砂みたいなものが落ち、金槌でビットを叩くたびにこまかい石の破片が飛び散るので、周囲をザリザリのジャキジャキにしないために、途中からビニール袋の中に入れて作業をしたのでした。(最初から入れればよかった)

私は、ビットをひびみたいなものに沿って、何箇所も打ち込んでいきました。すると、石の上に、たやすく溝が作れました。
その溝に、もっと深く、もっと深くと、さらにビットを打ち込みました。それを繰り返した結果、このようになりました。

大1と、小2の、三つの石に分割しました。
画像上は、「ずいぶん小さくしちゃったんじゃないのか」と見えるかもしれませんが、割と手ごろな重石になる大きさです。

「石割り」にかかった時間と手間はどのくらい?

上の画像のように、石を三分割するのに要した時間は、はっきり計っていなかったのであいまいですが……3~4時間ではなかったかと思います。
ただし、この「3~4時間」は、「30分くらいの作業を一週間くらい毎日した」ことからはじき出した数字ですので、集中的に作業したら、もっと短時間でできたような気がします。

なんで集中してやらなかったのかと言うと、この作業をしたのが夏の真っ盛りだったので、暑くて連続的に石をぶっ叩くような重労働をする気にならなかったからです。そして、金槌でカンカンやっている最中の音が大きいので、ずーーっとやっていると、ご近所の人が何か言いに来るんじゃないかと思ったからです。

私が石割りをしていた期間は、幸か不幸か、上の階で大きな音のする工事をしていた期間と重なりました。私は、上階で工具の音が聞こえ出すと、それに乗じてカンカンやっていました。あわよくば、うるささを上階になすりつけてやろうという作戦でしたが、近隣にはどう聞こえていたのか分かりません。でも、別にクレームも来なかったので、結果オーライです。

石割りで大変だったと思えることをまとめてみますと、

  • 暑かった(真夏にする作業じゃない)
  • 作業音がうるさいので、近所迷惑じゃないかと心配した
  • 初日は手が疲れた
  • こまかい石が飛び散るので、服がザリザリになった

という程度です。そんなに困難な作業ではなかったな、という感想です。

花道具・素材

Posted by sei