萩焼壷

2020年4月20日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


萩に旅行した両親が、土産に買ってきてくれたものです。
「いくらだと思う?」って言うんで、帰納的演繹的推理を用いて「一万円」と答えたら、大正解してしまいました。両親は、びみょーな顔をしてました。(こういうとき、当てに行ってはいけませんな……)

しかし、一万円もする花器というのは、私にとっては相当ぜいたく品ですので、正直うれしかったです。
このくらいの値段の壷は、そのまま飾り物にすることにも十分耐えられますが、両親は、娘のいけばな的財産にしてやろうという思いで買ってくれたのでしょうから、私はただながめるだけにはせずに、ばんばん花生けに使っています。

↓地肌のアップ

この壷は、ごくシンプルな丸壷で、器の見せ場というべきものは、萩焼独特の肌の美しさです。そして、形をじっくり見ると、「なるほど、自分使いでなく、人に選んだがための遠慮があるな」ということが分かります。

わが子とは言え、両親には、私がいけばなを生けるときに、器に何を求めて、どんな面白味を探しているかというような、娘の超個人的宇宙の話は分かるものではありません。だからして、「とてもオーソドックスな丸壷」というところで手を打ったのでしょうね。
そうでなければ、うちの母なら、もう少し明確な「こだわりポイント」のあるものを選んだと思うんです。(まあ、萩焼というのは、そんなに形の変わったものとかはありませんけどね……)

いけばなで、ある程度の経験を積んだ方なら分かると思いますが、このような口は、意外に生けにくいものです。うっかりすると、口元がだらしなく広がってしまうんですよねー。あと、1センチ小さいだけでも、「キリッ」とさせるのが簡単になります。

ただし、本数を入れることができ、横に展開させるのが比較的容易なことは強みになりますね。
あと、このくらいオーソドックスな形だと、正式感のある花材をそろえると、あっという間に「フォーマルな顔」にさせることができます。そのため、私はこの器を、お正月によく使います。