釣鐘型花器

2020年4月13日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


いけばなの先輩から譲り受けたものです。
これは多分、草月の売店で売っていたものだと思います。草月流オリジナル花器かどうかは、ちょっと定かではありません。でも、草月の先生で、この花器を持っている方は多いはずです。
そして、確か正式な商品名がある花器だったと思うのですが、うちでは「釣鐘」とか「鐘」とか呼んでいるので、「釣鐘型花器」のタイトルで紹介します。

上にも書いたように、草月の先生で、この花器を持っている人は多いです。
それはつまり、この花器が
「使いやすい」
「実践的に役に立つ」
「一つ持っていたいと思える花器である」
ということを示しています。

この花器は「使いやすい要素」を非常に多く持っています。たとえば、

  1. 和室にも、洋室にも使える
  2. 派手にも、おとなしくも生けられる
  3. 正式な場面(正月や、お祝いの席など)で使える
  4. 生ける花を選ばない
  5. 口の大きさが程よい
  6. 人に嫌われる要素が少ない
  7. 大きくも、小さくも生けられる
  8. 水がたっぷり入る

などです。上記の要素の多くは、「シンプルな黒い花器」であることと、そこそこボリュームがあることに由来しています。

日常的に花を生けている者として思うのは、口の大きさと深さが、なんだか安心をもたらしてくれる、ということが大きいです。
口の大きさは小さすぎず、大きすぎず。花瓶ではないけど、水盤などよりはだいぶ深さがある。この二点が、
「この器だったら、まあなんとかなるだろ。なんとでもしてしまえるだろ」
と思える、保険のようなものになるのです。

恒例の、口の大きさチェック。

花器の口の大きさって、実は非常に好みが現れる場所で、狭い口が好きな人は狭い口の花器をたくさん持っていますし、大き目の口が好きな人は大きめの口の花器をたくさん持っているものです。好みだから、それは悪いことではありません。
でも、口の大きさが全部同じだと、いつも同じようにしか生けられない人になってしまうキケン性があります。なので、口のせま~~い器が好きな人でも、このくらいの口の花器を少しは持っておくといいです。