酒甕型花瓶

2020年4月13日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


酒甕、ではなくて、「酒甕の形に作った花瓶」です。花屋で、色々な資材と一緒に売っていたので、「古酒の甕を洗って、花活け目的で販売しているもの」ではなく、「それ風」に作ったものだと思います。
これは、私がずーーーっと欲しかった形の器なのです。

1,000円で買いました

この器は、通りすがりの花屋で安売りされていました。なんと、1,000円です。これは安い買い物と言って良いと思います。この器のサイズは、高さ約35cm×直径約23cm。しかも、分厚くて、ずっしりと重いです(もうちょっと軽くていいんだけどな……)。

値段の割りに、結構重い!

私がこの器を持ち上げてみたときに、何より驚いたのは「重さ」です。ものすごくズシっと来て、なんでこんなに分厚く作ってあるんだろうと思いました。
私が 「持ち帰ります」と言ったときに、店員さんの目は、明らかに「ムリに決まってるじゃないか」と言っていました。

たしかに、私は手持ちで家まで運ぶ途中、「送ればよかった」と何度か思いました。しかし、せっかく安く買ったのに、送料をかけたらあまり意味が無いと思いましたし、
「1,000円程度の器を、持ち帰れないわけがない」
という認識を拭い難かったので、家までわが手で運びました。
私の経験上、1,000円程度のヤスモノ花器は、どれも手軽に運べました。手で持てないほどの嵩・重量があるものは、結局、安く売ろうとしても「1,000円」までは下げられないのです。

……と、思っていたものですから、私は無駄に頑張って運んだのですが、多分、これから先も、1,000円でこれほど重い器を扱うことは無いだろうと思います。

酒甕独特の形

この器の特徴は、ふくらみのある形と、それに対して小さめの口です。小さな口で花の差込みどころを引き締めることができるので、いけやすそうな気がします。が、もしかすると、ふくらみのボリュームに負けてしまいそうな危険性も感じます。

この、酒甕の独特な形は、多分何か意味があるのでしょう。酒の貯蔵か、輸送か、とにかく何かのために、この形がバッチリなのでしょう。
私は、以前から酒甕の形が好きで、中国料理屋や、韓国料理屋でディスプレイに使われていたり、傘立てにリメイクされていたり、店の横に放置されてひび割れているのを見たりしながら、
「いつか、本物の酒甕をゲットしよう」
と思っていました。それが、意外にゲット成功せず、1,000円の偽もののゲットに成功してしまいました。

「空き酒甕」は、そんなに気軽に売っていない

もう10年以上前になりますが、私はある日PCを操っていて、
「楽天市場とか、ヤフオク!で、安い酒甕を探してみよう」
と思いました。
で、探してみたところ、「空き酒甕」の安いものというのは、皆無でした。ヤフオク!ならあるだろうとタカをくくっていたのですが、少なくとも私の見たタイミングでは、「高級骨董」の範疇に入るようなものしかありませんでした。

「なるほど、ただの空き甕というのは、いわばゴミだからな……売ってはいないものなんだな」
と、私は思いました。買ってくるものじゃなくて、ゴミとして捨てようとしている人から、頂戴してくるものなんだな、と思ったのです。

そうなると、中華料理屋などの、中国酒を甕で買う人から空き甕をゆずりうけるか、自分で中国酒を甕買いして、飲みきるか、どちらかしか私には思いつきませんでした。

強烈に欲しいと思っていたのなら、私は中華料理屋数軒に「空き甕求む」の打診をしたと思うのですが、そこまでの情熱が無かったので、「いつか酒甕手に入らないかな~」と思う以上ことは特にしませんでした。
今回、1,000円の「酒甕風花瓶」を買い、「これで十分満足」と思っているので、中華料理屋さんにご面倒をかけなくて正解だった、と思っています。

白い模様は「石膏風?」

ずいぶん前に、台湾の人に教えてもらったのですが、紹興酒とか老酒の甕は、蓋をした上から石膏をかけて輸送されるのだそうです。(それは品質を保つためなのか、盗み飲み防止策なのか、聞かなかったので不明です)
石膏をかけるために、紹興酒などの甕は「一見、真っ白」で、それを開けて飲むときには、甕の上部を叩いて、白い石膏を落として開封するとのことです。つまり、黒だか茶色だかの甕が、白い石膏に包まれた状態で輸送されるということです。

※下の画像は、石膏と竹網で封をされた紹興酒です

私の買った、「酒甕風」の花瓶にも、ちゃんと「石膏の名残り」がつけてあります。

白いまだらが、「残った石膏」の演出なわけですね。「石膏を叩き落された状態」なので、見る場所によって白いもののつき方が違います。そのため、どこを正面にするかで器の印象が変わって面白いです。

口の大きさチェック

恒例の、口の大きさチェックです。

なかなか、使いやすそうです。実寸で、8.5cmほどでした。