黒・赤足つき花器

2020年4月15日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


稽古場の先輩にいただいたものです。(いけばな人生が長くなると、このような貰いものすごく増えます)
この器は、赤と黒の強い色の組み合わせがとても印象的です。

外が黒、中が赤

この器は、上から見ると丸ではなくて、三角形です(変形三角ですが)。丸よりも、少しクラシックな感じです。
しかし、もっとも大きな特徴は、形より色でしょう。外側の黒と、内部の赤の対比が鮮やかで、華やかな席に使える器です。お正月や、お節句向きにも使いやすいです。

上の画像からもうっすらわかるかもしれませんが、残念ながら、内部がそんなにきれいではありません。長年使った汚れや、剣山の跡などがついてしまっています。画像を撮る前に、なんとかきれいにしようとしてみたのですが、すでにちょっとやそっとでは取れなくなっていました。(でも、今後いろいろな掃除法を試してみます)

どこから見ても「赤」が見える

私が、この器で一番気に入っているところは、「どこから見ても、赤い色が大体見える」ことです。

上から覗き込んだときに内部の赤が見えるのはもちろんですが、真横から見ても、黒一色になるポイントがありません。

↑この画像などは、花器を置いた板面よりも少し下から仰いで撮っているのですが、それでもわずかに赤が見えます。赤の色が、内側のみではなく、器の縁にものっているために、このような見え方になります。
わずかな赤がもたらす緊張感も悪くない、と思います。