自分が使った花材事典:ボリジ

2019年3月19日

ハーブのボリジさん……あなたが大好きです。

ボリジは、私の子供の頃からの憧れ植物です。小学生の頃から、ハーブ事典などでこの花の顔を知り、ついでに「花を砂糖と卵白でコーティングしたものを、ケーキの飾りに使う」というお料理情報なども知って憧れをつのらせ、いつ実物にお目にかかれるのだろうと思っていました。
実際にボリジに会えたのは、確か大人になってからです。


ボリジの何に憧れたのかといいますと、この美しい青色の花弁と、星型みたいな花の形と、うつむき加減に咲く姿と、「ボリジ」という名前の響きですね。要するに、ほとんど全部の要素が気に入っていました。

ボリジは、切花では出回りません。このボリジは、家庭菜園でハーブを作っている方に切ってもらったものです。
実は、撮影のタイミングに失敗していまして、この二日くらい前に撮っていたら、倍ほど花がついていました。

切花で出回らないということは、水揚げが悪いのかと思いきや、ものすごく丈夫でした。毎日、どんどん水を吸い上げ、最終的には、下の画像のような小さなつぼみまで咲かせてくれました。

しかし、出荷のネックになりそうな特性にも気づきました。
この花、少し水からはなすと、ものの5分くらいでぐったりしてしまいます。その後水に戻すと、あっという間に復活するんですけど、切花流通させるなら、輸送途中の水をどうするのか考える必要があります。

あと、生けるときに嫌われる要素としては、トゲトゲがあることですね。
葉にも、

茎にも、

やわらかい産毛に見えるかもしれませんが、ちくっとするものが混じっています。

しかし、私はボリジの産毛は、それはそれで好きなんです。
産毛あっての、この雰囲気のような気がします。

ボリジには、ピンクや紫の品種もあります。
でも私は、子供の頃に見た図鑑のボリジ、つまり、この空色のボリジが一番好きです。