自分が使った花材事典:カンボク

カンボクは、好き・嫌い・微妙、で言うと、「微妙」です。

季節感があり、真っ赤な実が美しいです。また、生けておくと、人の反応がすごく良いです。

じゃあ、「好き」で良いじゃないかという感じですが、実が落ちてつぶれるので、飲食店などには生けられないことや、実がダメになっていく様子がなんとなく好きじゃないという理由で、私は「微妙」と答えるのです。もっと正確に言うと、「好きだが、難点がいくつかある」という感じでしょうか。

無責任に眺めるだけならだいぶ「好き」で、人様が生けているのを見るのは大好きです。

画像のカンボクは、実がもっと揃っていたら、もっときれいだったと思います。

↑生けるときに切り落とした小枝です。小さな枝先に、全部実が付いていたら、もっと壮観だったでしょう。

カンボクの実は「真っ赤」なところが魅力だと思います。こういう、濃くて真の「真っ赤」なところが良いです。熟しかけは、黄色かったり緑っぽかったりしますが、最終的に行きつくこの「赤」が好きです。

ちなみに、この実は「まずい」そうです。銀杏の苦いやつ、だとのことです。多分だれか、奇特な人が試したんでしょう。