自分が使った花材事典:コデマリ
コデマリは、使って嬉しい春の花材です。
使って嬉しいポイントは、
- この季節らしい・この季節しか使えない
- 流れるような枝の線が美しい
- 白い花がたっぷり付くので、生けると明るくなる
- 丈のあるものを使うと、大型作品も作れる
などなどです。弱点があるとすれば、水が一度下がると一気にくたくたになるところですね。生けるなら、水揚げをしっかりしなければなりません。
あと、弱点とは言えませんが(むしろ長所なのでしょうが)、私が個人的に苦手としているのは、枝が踊っているので、生け手にそれを制御する力が無いと、荒れ狂って収拾つかなくなることです。要は、美しく、自由に踊りまくる枝こそが、扱い難い元凶となるのです。
このコデマリは、たった4本で、花瓶にバサっと挿すと、一間くらいの幅になります。
↑幅が推測できそうな背景を写り込ませてみました。
一本一本は、大枝ではないんですよ。
決して大枝ではないけど、でも広がってるし、自由奔放なんです。これをこっちの都合で律しようとすると、かえって面白さ、美しさが削がれたりするので、うまく美しさを損なわずにさばいていく必要があります。
きれいなのは、枝つきだけではありません。花も大好きです。
小花の集まった半球体が、ほぼ枝全体に付きます。花が開いてくると、枝全体のボリュームが変わってきます。
白くてかわいい半球体をまとった枝が、あふれ出るような線を描いていく躍動感がたまりません。
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