2019年版 花の情報局の自由研究:スイカを食べる→植える→収穫する その4

前の記事は、さあスイカは結実するんでしょうか!という締め方でジラしてしまいましたが、結果はスピーディーに現れていました。

二日後には、このとおりです。

2019.08.17

あまりにも速やかに、100%結実しました。
雌花二つを受粉させたのは、一応、最低限の保険をかけるつもりでしたことでしたが、そんな心配は不要だったようです。「あったりまえじゃん」という感じで、二つとも結実しました。

こんなに簡単に結実するのであれば、もう保険はいらないと思い、二つの実のうち、小さいほうを折りとりました。

2019.08.17

もともと、最終的に実はひとつだけにして、できるだけ大きくしようと思っていました。
それに、残した一つの実が折れるなり枯れるなりしても、また受粉させればまた簡単に結実するんだろうと思えたので、ためらわずに小さい実を間引きました。

残った実の成長は、スタートダッシュがすばらしかったなあという感じです。

2019.08.22

毎日、ベランダに出るたびに、大きくなっていくのが目に見えてわかりました。

2019.08.24

大きくなるだけでなく、形はより丸くなり、縞模様もはっきりしていきました。

しかし、そんな目覚しい成長は、最初の一週間くらいでした。そこを過ぎると、急に変化が無くなり、「そろそろ大きさの上限に近づいたな」ということが察せられました。

下の画像は、「もうここが上限」だと、はっきりと思った日のものです。

2019.09.05

ここにいたると、いつ収穫しようかという問題が生まれます。
収穫と言っても、私は食べようとしているわけではありません。第一、直径が4cm程度しかありませんので、ドールハウス用みたいなスイカなんです。

ただ、収穫して、中を割ってみたいとは思っていました。
こんな小さなスイカの中は、果たして赤いのか、種は形成されているのか、そういうことを観察したいと思いました。

収穫するのであれば、若すぎるタイミングも、枯れかけのタイミングも避けて、一番よい熟し具合で採りたいものだと思いました。
でも、観察していても、「今が切りどき」というのがまったくわかりません。
最終的には、「勘」でした。今日を過ぎたら、黄色くなってしまう方向に向かうんじゃないのか、と思った日に収穫しました。このタイミングがベストだったのかどうかは、未だにわかりません。が、まあ悪くもないタイミングだったかなと思っています。

こんな大きさのスイカを収穫しました。

2019.09.09

これを、切ります。

フローリストナイフで、真っ二つに。

おーー。ちゃんと赤くなってる。種もできてる。一部に、黒くなりかけている種もあって、もう数日遅く収穫していたら、黒い種がいくつもできていたのかもしれない。

スパッと切ったときに、生意気に「スイカを切るときのにおい」がしました。小さくても、スイカはスイカだと主張しているようでした。

スイカの自由研究、完結。

これにて、花の情報局の「スイカの自由研究」は完結としたいと思います。
さらに研究を進めるのであれば、同じスイカからとった種を、それぞれ違う環境で育てて結実の結果を比べてみるのなんかはどうだろう、と思ったりしましたが、スイカを割った時点で、私の好奇心は十分に満足しました。次の自由研究ネタはほかの植物にいたします。

二年がかりの自由研究でしたが、もしも二年分を、全部読んでくださった方がおられたら、「お付き合いありがとうございました」と申し上げます。

本気で夏休みの自由研究に役立てたいと思って読んでくださった方は、どうか役立つ部分だけをお持ち帰りください。事実をそのまま記録するだけで、自由研究は成り立ちます。多くの人は、義務として仕方なく自由研究に着手するのだと思いますが(私もそうでしたからねえ)、この記事のように、自発的な好奇心から着手すると、宿題もそこそこ楽しいよ、とお伝えしたいと思います。