2018年版 花の情報局の自由研究:スイカを食べて、スイカを植えよう その7(最終回)
前の記事の続きです。
すぐに脇枝が出てきた
西瓜というのは、タフな植物です。(もしくは、すごく単純な植物なのかもしれません)主枝を切った翌日に、すぐに脇枝が発生しました。
出てきて4日目の脇枝です。
2018.09.10
ものすごく根本に近いところから出てきました。
2018.09.10
2018.09.10
画像では分かりにくいですが、この段階で、すでにつぼみが確認できました。
脇芽がどんどん伸びる
つぼみがついた脇芽は、速やかに伸びていきました。私は、「雌花が付くかどうかを確認できるだろう」と思いました。
2018.09.13
ところが、これがなかなか確認できませんでした。
つぼみはついたし、ちゃんと開いてくれました。しかし、開花した日に限って雨だったり、私の方が不在だったりして、花とすれ違いまくってしまいました。しかも、9月に入ってから、突然にアリマキが付き始めて、そいつを退治したりしていたので、まともな花を、自分で目視することができませんでした。
「雌花問題」については、来年に持ち越そう!
雌花を確認したいのに確認できないまま、9月も下旬になってしまいました。そして、あの強力な台風がやってきました。
強風に振り回されて、塩害らしきもので株の状態が悪くなったため、付いたつぼみも枯れ落ち、もう開花の確認は難しいと思います。
そもそも、9月中旬から、かなり気温も下がりだしているので、スイカが気持ちよく開花できる季節は、とっくに過ぎているのだと思います。台風のダメージが無くても、開花は難しかったのかもしれません。
というわけで、主枝をカットすることによって雌花が付くのかどうかの実験は、来年に持ち越そうと思います。
今日現在でも、ベランダの西瓜はまだ生きていて、新しい脇枝も発生していたりするので、開花を確認できる可能性は残ってはいます。しかし、開花したとしても、その結果は「参考データ」とし、来年の真夏に本調査をしたいと思います。(参考データが取れたら追記します)
自由研究を「来年に続く」で終わらせてもいいはず!
本物の、学校に提出する「夏休みの自由研究」でも、このような「今年は結果に至れませんでした、来年に続く!」で終わっても全然問題ないと思います。
次の年、本当に続きの研究ができればアッパレ、できなくてもそれはそれで良いじゃありませんか。自由研究に、成果をあげろという義務はありません。
ただし、結論に至らない研究を、「発表できるもの」にするためには、誠実な研究の姿勢・過程を見せることが必要です。
「なんかうまくいかなかったので、来年やりますバ~イ」
で終わらせることはできません。
「これを研究しようとして、こんな風に着手した。こんな風に研究を進めた。進めた結果、この夏に収めることができなかった。収まらなかったものを、来年の課題とする意欲を持って、今年の研究を終了させます」
↑これで行きましょう。十分に科学的な考え方です。
そして、マジメに研究したなら、手元に、形にできるデータが結構たまっているはずです。それを分かりやすくまとめたら、立派な提出物ができると思います。
この記事を、実際の自由研究の参考にしたい方へ……
この自由研究の記録は、大人が自分の興味でやっているので、ずいぶん自由でお気楽なものになっています。
しかし、「ただの栽培」から、「疑問を持って何かを検証する」ことに発展していく過程がリアルに現れているので、その部分は参考にしていただくのに値するのではないかと思います。
「西瓜の種まいた→芽が出た→つぼみ付いた→花咲いた めでたしめでたし・終了」
という研究ももちろん良い提出物になると思いますが、
「西瓜の種まいた→芽が出た→つぼみ付いた→花咲いた→雄花ばっかり咲き雌花咲かない→雌花の咲かせ方を調査→実際に雌花を咲かせる方法の一つを試す→自然状況に阻まれ検証できずに終わる 研究途中で残念ながら終了」
これも立派な研究であり、少なくとも「先生に見せられないもの」のはずがない、と申し上げたいです。
花の情報局は、来年も西瓜を栽培します!
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