自分が使った花材事典:パパイヤの葉

パパイヤの葉っぱを生けられる日が来るとは思いませんでした。

大きすぎて、カメラの画角に収まりませんでした。つまり、やたらとデカい葉っぱです。

デカいだけでなく、実は長い茎も付いていました。でも、生けるときの都合で切ってしまったのですが、切る前の様子をケータイで撮ってあります。

後ろの障子の幅と比べてみていただくと分かると思いますが、全長1mくらいありました。

私、パパイヤの葉っぱを生けたのは初めてでした。生けるどころか、触ったのも初めてでした。てゆーか、パパイヤの葉が、切花で出回っているということを知りませんでした。見たこともないし、聞いたこともありません。
こんなの、市場に普通に出てくるんですか? 今まで、出てきてました?

私は、これは珍しいと思い、深い考えも無く衝動的に買ってしまいました。もしかすると、二度と手に取れないかもしれないと思ったからです。

終始「マジでパパイヤか!」「パパイヤの葉っぱか!」と驚きながら生けていたせいか、いけばなとしてはあまりうまく生けられませんでした。しかし、パパイヤの葉にコーフンしていなくても、うまく生けられなかったかもしれません。この葉っぱは、デカすぎる上にバサバサしていて、操るのが難しい葉でした。同じ「大きい葉」でも、モンステラやクワズイモの方が、もっと扱いやすいです。

あと、気になることは、すぐに水が下がってくることでした。上の画像を見ても、葉のふちが巻きかかっているのが分かると思います。
でも、「下がってきたな」と思って水切りしなおすと、割と素直に揚がってくれました。でもまたすぐに下がりやすい→切りなおす→また揚がる、というのを繰り返して、結局4日くらい持ってくれました。

この水あげの感じだと、花展展示や、店舗装花には使えないと思います。こんな大きな葉っぱでそれができないとなると、何用に売ればいいんだろう、という花材になります。(自宅用に買うのは少数の「ご奇特な人」です)
そう思うと、本当に一生に一度の出会いだったかもしれないと思います。

葉物恒例の、裏っ葉の画像です。

茎のあたりを見ると、「おー、本当にパパイヤの木だ!」と思います。

このパパイヤは、食用のパパイヤの葉っぱ部分だけを切って出荷したものなんだろうと、私は思っています。切花パパイヤの農園なんて無いだろうと思うからです。
もしも、切花パパイヤ専門の生産をしているのであれば、「もっと、水揚げが良い品種を開発してくれ」とお願いしたいです。
できれば、またいつかパパイヤを生けたいです。