自分が使った花材事典:アメリカトゲアザミ

うちのベランダで育てたアメリカトゲアザミが開花したので、切花にして生けました。

今まで、このブログでも何度か書いてきたように、アメリカトゲアザミは雑草です。うちの近所では、空き地の隅などで見かけます。(私が子供の頃には、このタイプのアザミは見かけなかったと思うんだけど……いつごろから日本で増えだしたのでしょうか)
タネが浮遊しているのもたまに見かけるので、知らないうちに庭やベランダに生えだすこともあると思います。

もしも自然に生えてきたら、「アザミはトゲトゲなので、アブナイから我が家で育てたくない」と思う人は、小さいうちに抜いてしまうといいです。
花を拝んでもいいかな、と思う人は、トゲに刺されないように注意して育ててください。

私は、切花にして、下の方の葉っぱを取ったりするときに、皮手袋をして行いました。

でも、一箇所刺さりました! まさかトゲが革手袋を突き抜けてくるとは……。

アメリカトゲアザミは、ノアザミやキツネアザミに比べると、直線的でしっかりした軸と葉を持ち、トゲがやけに大きいです。特に、トゲの有様が印象的で、花材としての面白さも大いに感じます。

でも、不満な点もあって、それは「花の大きさ」です。

「花の大きさ」というか、「花弁の割合」というほうが適切かもしれません。
アメリカトゲアザミは、総苞の部分(花の下半分の、トゲトゲのところ)がかなり大きいのに、その上に出てくる花びらがそれほど多くありません。
ノアザミだったら、下の画像の黄色い丸の部分くらいの大きさの花になると思うんです。

そう思うと、ちょっともの足りない気がするんですよね……。

でも、アザミは好きなので、喜んで生けました。
さすがに、家にあるものを切ったので、大変によく水が揚がりました。