自分が使った花材事典:菜の花

2018年10月5日

菜の花は、ご大層な花ではないですが、私は好きです。特に、よく開いたところが好きで、単純にきれいだなあと思います。

いけばな家としては、大変間違っていることには、下の画像のような蕾が多い状態だと、「うまそう」という思いが先に立ってしまいます。(花鋏よりもカラシ醤油!)

うちにある菜の花の皆さんですが……


↑なんとなく、踊っちゃっているのが分かります? 普通、ここまでクネクネした状態で売っていることはあまりありません。

この三本をそろえてみますと……

おお、まったく同じ角度のお辞儀!
朝10時のデパートガール並み!
まさかこれを、sei先生は矯めて作り出したのだろうか。ゴッドハンドか!

……というわけはなく、これには理由がございまして……

まず、家に持って帰って、バケツにどぼんと入れたわけですね。
後先考えずに、このように放り込みました。(ピンクの線がバケツで緑の線が菜の花のつもり)

そして、半日くらいたつうちに、花の頭の方が立ち上がってきちゃいました。
すると、こうなります。

ぐいっと上を向いちゃうんですね。あのようにお辞儀をしているので、一見「腰の低い人」に見えますが、正確に言えば「上昇志向の人」なんです。
全部同じ角度に放り込んだので、同じ角度で曲ってます。

じゃあ、上昇志向の人を花瓶にまっすぐ立てといたら、お辞儀をやめるんじゃないかって?


↑このように、上に向かって伸び、曲った腰がまっすぐになりました。

ちょっと画像で遊んでみましょう。

全然関係ないですけど、「一同礼」のピアノ伴奏ってありましたよね。
あれって、なんか不思議じゃない?
あれが無かったら、幼稚園児とかはバランバランになっちゃうの?