カラーウォーターに挿したユリをウォッチしてみた
本サイトにアップしたこちらの記事→カラーウォーターで書いたように、「カラーウォーターに挿した花にどんな影響が現れるのか」を実験してみました。
本サイトで紹介したこちらのカラーウォーターで……
花瓶の水を着色し、そこに白いユリを挿しました。ユリには花が一つ咲いていて、つぼみが4つついており、通常なら、最後のつぼみまで開くと予想される状態でした。
2017.08.26
(画像の日付が古いのは、まあ気にしないでください)
翌日、もう一つ花が咲きました。
2017.08.27
この画像に、すでに「青」の影響は現れています。
新たに開いたこの花をじっくり見ると、「青」が出てます。
2017.08.27
「青」が出ている花弁のポジションを覚えておいてください。それについては、後述します。
実は、次に開きそうなつぼみにも、「青」は出てます。
2017.08.27
昨日から開いていた花にも、わずかに「青」は忍び込んでいます。画像で分かるかな……。
2017.08.27
特に、①、②と数字をつけた花弁が青っぽくなっています。
じゃあ、茎の中も青いのかと思いきや……
2017.08.27
茎を切ってみたけど、全然青くなかった。ちょっと不思議。緑色に負けて、青がよく見えないだけなのか?
でも、好奇心から葉っぱを一枚取ってみたら……
2017.08.27
葉っぱがついていた茎の部分に、「青」がたまっているように見えることを発見。
でも葉っぱ自体は、裏も表も普通の緑色でした。
さらに、二日後の画像です。
2017.08.29
青が侵食してきているのを知っている私の目には、極薄の水色フィルターがかかっているくらいの色に見えるのですが、意外と一般の人は気が付かないレベルです。実際に、うちに来た人で、気づいた人はいません。
その翌日、8月30日。画像を撮ったのは、この日が最後です。
どうも、5日間ウォッチしてきて、カラーウォーター使用時ならではの劣化があると感じました。
これ、三番目に開いてきた花です。
2017.08.30
この花の開き方は、あまり健全ではありません。6枚の花弁のうち、3枚が妙に縮んでいます。
花弁の半分が縮んでいるというのは、実は二番目に咲いた花にも起こっていることなのです。
8月29日の開花画像をもう一度見ていただくと……
2017.08.29
右側の一番よく咲いている花に注目してください。6枚の花弁のうち、半分の3枚が明らかに細いです。
いずれの花も、3枚の花弁が、縮んでいるんです。その3枚は、必ず、下の画像のような場所にある3枚です。
記事の上の方から、ずーっと画像を見ていただくと、必ずこの位置の花弁が縮んでいることが分かると思います。8/27の画像の部分で、「花弁のポジションについて後述する」と書いたのは、このことなのです。
「縮む花弁」は、必ず、つぼみのときに外側のポジションにあった花弁です。
外側だった花弁には、内側に仕舞われていた花弁よりも「青」が強く出て、そして、伸びやかに広がらずに縮んで終わるのです。
4番目に咲くはずだった花は、縮んだ花弁のために十分に開くことができず、こんな姿で終わってしまいました。
2017.08.30
この花を横から見ると、「つぼみの外側の花弁にだけ、青が色濃い」ということがはっきり分かります。
2017.08.30
明らかに、「青」が出た花弁だけが縮む。
こうなってきますと、「縮む」原因に、カラーウォーターが何の関係もないなどとは信じられません。つまり、ユリの開花においては、カラーウォーターの使用は、必ずしも良い結果を生まない可能性がある、ということです。
私は、ユリでしかこのような検証をしていません。なので、ほかの花に使用した場合のことは何とも言えません。
上の画像のように、最後の方のつぼみは、キレイに開かずに終わってしまいました。でも、「だから、カラーウォーターを今後は使うまい」とは、私は思いません。必要があれば使うでしょうし、資材として持っている魅力は変わらないと思います。ただ、自宅で、何の目的もなしにふわっときれいに飾りたいときには、カラーウォーターは使用しないことにしようと思います。
演出用品って、そんなものだと思うんです。目的を達成するためなら、多少のリスクがあっても使うし、そのリスクが惜しい場合には使わない、で、良いのではないでしょうか。
花の持ちが悪くなるような生け方はいっさいしない、ということになると、枝を曲げたり、葉を裂いたりすることだって、全部否定しなければならなくなります。
水に色を付けて、特別なシーンの花が魅力的に生きるなら、何も悪いことはないと思います。
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