「平面分割」が行き過ぎた悪い例

草月流の学習カリキュラムの中には、花を生けない学習というものがあり、学校の図工の時間みたいなことをする勉強が含まれていたりします。

その中に、「平面分割」というものがあります。
これは、デザインの勉強だと思ってもらえばいいんですけど、一枚の紙に、線を引いて紙の面を分割していくというものです。
たとえばですね、すごく適当に例を作ってみますね。(模範例ではないです! そのへんヨロシク)

平面分割 超適当例その1。
平面分割
一枚の紙に1本線を引いただけでも、画面が二つに分断されます。これをもって「平面分割」。
上の画像はテキトウのきわみみたいに作りましたが、お稽古のときに、良い子のみんなはもっとデザイン性を追及してやろうね!

ん~。しかし上の例はテキトウすぎるな。
もう少し線の数を増やした例を、要するに「もうちょっとはマシな例」を出しておきましょう。

平面分割 超適当例その2。
平面分割
稽古場では、これに彩色したりして、いわゆるいけばなの稽古とは違うタイプの「強弱対比」の作り方学習をするわけです。

上のような、直線を書く平面分割は定規でやります。曲線を描くときは、コンパスとか分度器、雲形定規を使ったりフリーハンドで書くこともあります。

じゃあ、曲線のテキトウ画像も一点だけ出しましょうか。

平面分割 超テキトウ例その3
平面分割
こういう、誰にでも出来る技法で(線を引くだけだもんね)デザイン遊びをして、創作の幅を広げようという勉強法があるわけです。

私は、遠い昔にこれをやらされましたが、この手の稽古が大嫌いでした。
図工的なものが大嫌いな私にとっては、苦行でした。なので、稽古はさせられましたけど(言葉の選び方がアレですみません)、あのとき自分が「本気で平面分割に取り組んだ」と言いきる自信がありません。
じゃあ、一度本気でやってみたらどうなのか、ということになりました。

こんな話をしていたのは、数ヶ月前のうちの稽古日のことです。
うちのお弟子さんたちがいけばなの稽古をしている横で、私は「ちゃんと本気で」平面分割に取り組んでみようというのを始めたのです。

その結果、「ちゃんと本気」が行き過ぎてしまいました。
私、どんどん、どんどん線を増やしていきまして、スケッチブックの上を、数え切れない線が、縦横無尽に走り回ることになってしまいました。どの時点でそうなったのか分かりませんが、あるところから、私は「草月の、平面分割のお勉強」から脱線し、別の何かを追いかけて行ってしまいました。
軽々に、苦手なものを本気でやろうなどと思うものではありません。本気を踏み外すと、えらいことになるという未来を、私は予想できませんでした。

最低限、「線を引くだけ」にとどめればよかったんだろうなと思います。彩色はやめておくべきでした。彩色を始めたら、作業は困難を極め、ついに途中で打ち切りの決断にいたりました。

そーなのです。私の本気は、「未完」に終わりました。
気軽にできるお勉強も、行き過ぎるとこんなことになるのです。途中で何かを間違ったために、後戻りさえもできなくなったのですが、私には、今でも「自分はどこで間違ったのか」が分かりません。(最初の10分くらいですでに間違ってたんだよ!という声もあるが……)

きちんと勉強しようと思う人は、こういう馬鹿な底なし沼にはまっていてはいけません。
カリキュラムの主旨を正しくくみ取り、余計な労力はかけず、途中でやめないで最後まで作って完成させてください。
完結させることは、重要だと思う! ふざけた記事だけど、これはホントだと思います。タイトルにもあるように、私の平面分割は、悪い例です。
たためなくなる大風呂敷を広げるよりも、きれいにたためるハンカチを広げるべきだ。この記事はそういう教訓があるのだ!(←たった今思いついた教訓ですけど)

では、私の未完に終わった平面分割の、ほんの一部分をお目にかけましょう。

グレイ、黒、白、黄、赤の5色で塗っています。この色は、「そのときに、家にあった絵具のすべて」です。つまり、私が選んだ色の組み合わせではありません。
途中でやめた理由は、
「そんなに細かく塗る筆が無いし、あっても手間が大変でやってられない」
「黒の入り方が気に入らなくなった」
の二点です。

上の画像だと、黒は少ししか使っていませんが、全体を見るとイヤな感じで黒がちらばり、なんかな~という気持ちになったことが大きかったです。

では、記事をここまで読んでくださった方にだけ、私の「ちょっと踏み外した平面分割」の全貌をお見せしましょう。
未完ですので、半分ほど色が入っていません。
ああ、そうだ。
「仕上げられなかった」のではなくて、「確信犯で、半分ほどしか塗ってない」のだと言い張ったらどうかな? ダダイストのふりでもしておけば許されるっしょ。

では、サイトウセイソウ、本気の平面分割。タイトルは、「わが内なる混沌」でどうだ!
201609078

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