自分が使った花材事典:フサスグリ

2023年5月27日

フサスグリは、大好きです。

赤い実がたっぷりのフサスグリ

フサスグリ、つまりスグリの実です。
よく、外国のクックブックとかに出てくる「レッド・カラントの砂糖漬け」などは、この実を使っているのだと私は思っているのですが……でも、切花で出回っている品種と食用品種は別物の場合もあるので、あまり断定的なことは言えません。

きれいな色の実です。

よく熟した真っ赤な部分も、若さの残る淡い色の部分も、どちらも魅力的。

フサスグリは、名前のとおり、実が房になっています。
花材にするときには、下の画像のように、下垂する姿を生かしてみるのも面白いです。

フサスグリは、葉っぱもかわいいです。この項の画像では、小さな葉っぱしか付いていませんが、それは私が生けるときに取ってしまったからです。(葉っぱがついた姿は、下の項の、グリーンのフサスグリをご覧ください)

フサスグリの実は、キャンディーみたいでもあり、宝石みたいでもあります。

いけばな花材の実物の中では、一番透明度が高いキラキラ系だと思います。

生けている最中に落ちた実を拾って……

まったくのいたずら心で種を取ってみました。

発芽する可能性は激低いように思いますが、たわむれにまいてみようと思います。(追記:まいてみました→フサスグリの発芽

グリーンがさわやかなフサスグリ

熟した赤い実も美しいですが、若いグリーンの実も魅力的です。

葉っぱもかわいいですね。

実に寄って行ってみましょう。

ぷにぷにで、透き通る緑の実です。数日飾っていたら、実の一部がうっすら赤く色づいてきました。
さわやかに生けたいなら、緑の方が良い場合もあると思います。