自分が使った花材事典:エノコロ草

2019年3月28日

エノコロ草とは、皆さんご存知と思いますが、俗に「ネコジャラシ」とも言われている植物です。


ネコジャラシなら、その辺から採ってきたんだろう、とお思いかもしれませんが、画像のネコジャラシは、花屋から来たものです。園芸種なんですねえ。

ネコジャラシに園芸種あんのか!って感じですよね。だって、身近の空き地とかで、数十本くらい集めるの、 簡単ですものね。

画像のネコジャラシは、実は買ったものではなく、提供品です。私、園芸種のエノコロ草を、お金出して買おうと思ったことは、今のところ無いのです。


穂にズームイン!

もっと穂に寄った画像を貼ってみますが……

きれいですけどね、きれいですけど、その辺から採集してきたネコジャラシにだって、このくらいの美はあります。
穂の形そのものは、その辺の雑草ネコジャラシとはちょっと違っていて、雑草の方が先端が丸まっちくて、おじぎも深いです。私からすると、「かわいさ」「柔らかさ」「動き」を表現したいときには、「無料のネコジャラシ」の方が、かえって良いんじゃないかと思えます。
それに、園芸種は茎がやけにしっかりしているので、「繊細さ」も雑草の方が上かな……。

丈が高い!

園芸種の方が明らかに勝っているのは、「丈」ですね。その辺の空き地のネコジャラシでは、到底出せない長さを持っています。
なので、高いところに、穂をひょいひょいと出したいなら、やはりお金を出して園芸種を買ったほうが良いでしょう。
でも……どうせネコジャラシはきれいに乾いていくので、丈の短い雑草ネコを、何かでゲタはかせて高さをかせいでもOKって言えばOKなんだけど……まあ、場合によって使い分ければ良いと思います。

あと、人によっては、「雑草採集するのは、結構恥ずかしい」という方がいて、そういう方は、金で解決できる方法を選びましょう。

エノコロ草にもいろいろある

私は、以前ねこじゃらしを使ういけばなイベントのお手伝いをしたことがありました。そのときに、都内で採取できるネコジャラシにも、それなりに色々な種類があるのだと知りました。
一番驚いたのは、「金のねこじゃらし」(キンエノコロとも言うらしい)というやつでして、穂が金色のものがあるんですね。これが、ライトでキラキラ光って、ちょっと嘘みたいにきれいでした。