自分が使った花材事典:朝顔

もちろん、自家製切り花です。

朝顔はですね、蔓も葉も魅力があって、しかも水揚げは良い方です。サツマイモに近い仲間なので、そんなに繊細な子ではありません。
だったら切り花流通させればいいじゃないか……と思っても、あの「朝限定」の花の咲き方が、「飾ってもあんまししょうがない」と人に思わせるのでしょう。

しかし、この線良くないですか? 少なくとも、いけばな屋たちには、需要あると思います。

生態は全然繊細ではありませんが、蔓の線や、蔓先の表情は繊細で、可愛げがあります。

この朝顔を切ったときに、こんな小さなつぼみが付いていました。

それが、切って8日目に開花しました。

小さな小さな花です。鉢植えのままなら、もっと大きな花になったはずと思います。
切り花で大きな花を咲かせようと思ったら、「明日あたり咲く」というくらいのつぼみになったものを切るのが良いでしょう。

もちろん、お昼までもたずに花は終わってしまいます。しかし、朝起きて、キッチンでこの花が咲いているのを見たときに、「あっ!」と思いました。何というか、衝撃的な可憐さでした。家の中で朝顔が咲いているのを見るのが、こんなに喜びとなるとは思いませんでした。
多分、来年もやってしまうでしょう。