ビス・釘・かすがい
一般的には、木材を固着させるための金物類です。いけばな的には、枝と枝を留めたり、板に花材やその他の資材を打ち付けたりするときに使います。
こんな道具を使うのは、主に展示花を作るときです。家のリビングなどに飾る花には、私は使いません。
つまり、剣山だけでは留められないとき、そもそも剣山を使わずに立てたいようなとき、剣山や枝のかみ合わせの留めだけでは不十分と思えるときなどに使います。
釘にしろ、ビスにしろ、かすがいにしろ、使い方の基本は同じです。素材と素材に金属を打ち込んでがっちり留める、という方法です。
釘とビスはどっちが良いのかは、使う人の好みと、使う状況により選択すればよいことです。
ドリルドライバで打ち込みたいなら、ビスでないといけないし、電動工具が使えない状況や、工具が金槌一つしかない状況であれば、釘を使うしかありません。
解体のことを考えると、ビスの方が圧倒的に楽です。特に、ドリルドライバがあれば、閉めるときと逆回転で簡単に抜けます。
ちなみに私は、太い枝の固着で、釘もビスも両方使える状況にあるときに、あえて釘を選んだことは一度も無いはずです。ビスを使えるのであれば、私は必ずビスを選びます。
上の画像は、鎹と五寸釘です。
私はこれを、固着用具として買ったのではありません。もちろん、なにかを留めるために使ったって良いのですが、それよりも、この物体の「凄み」みたいなものに惹かれて買ってしまったのです。
なのでこちらは、いつか道具ではなく、いけばなの異質素材にするかもしれません。
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