貼ってはがせる粘着剤
これは厳密に言うと、「接着剤」と呼んではいけないのかもしれません。商品名にも、商品説明にも、「接着剤」というワードは使われておらず、「粘着剤」と書かれているからです。
「貼ってはがせる」とは、まるで付箋紙みたいですね。
私は、この商品の「一般的な使い道」を知りません。でも、自分にとってはどんなメリットがあるかは分かっています。
「貼ってはがせる」ということは、「ずーっと貼り付けておきたいわけじゃない」というニーズにこたえてくれる商品だということです。私の作る「いけばな作品」というものは、ほぼ確実に、「いずれ撤去される」ものとして作るのです。撤去は、早ければその日のうちのこともあるし、長くても一ヶ月くらいがせいぜいです。(展覧会なら、ほとんどが2~3日で終了)
数日後に撤去する作品のために、重くてかさばるドリルドライバーを持ってきて、ガガガガガとビス打ちするよりは、粘着剤でぺたっと貼って、撤去日にぺりっとはがして持ち帰るほうが、圧倒的に作業として楽です。
もちろん、ビスでないと、接着部を固定できないようなものを留めるときに、お手軽粘着剤を使っている場合ではありません。でも、「粘着剤で十分じゃね?」というものだってあるのです。
実例を出しましょう。こちらの作品は、粘着剤を4箇所くらいに付けてくっつけただけで出来上がっています。なんと流木を留めてしまっています。
でも、この流木は、かちっとかみ合わせて、それだけでも多分大丈夫と思えるバランスに組みあがっていまして、「多分大丈夫」を「絶対大丈夫」にするために、ちょちょっと粘着剤の力を借りた、という使い方ではありました。
この作品の撤去は楽でした! 本当に、手ではがすだけで解体でき、ものの5分で「撤去完了」でした。
「貼って剥がせる粘着剤」の見た目・手触りは、なんだかジェルっぽいです。
↓木の枝に搾り出してみました。
手で触ると、ぷにっと弾力があります。
一週間後に触っても、手触りは変わりませんでした。
説明書きに「時間がたっても固まらない」と書いてありまして、多分このままずっと放置してもプニプニを保つのだろうと思います。接着剤よりも、文房具の「ひっつき虫」に近いと思います。
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