割り竹

2020年5月3日

割り竹が、10枚あります。

この割り竹は、人様が展覧会作品で使ったものを、処分するというので貰ってきたものです。
なので、何分の一に割っただとか、竹の種類だとか、一枚あたりいくらくらいするものなのかなどの情報は、まったく分かりません。

↑このくらいの切り方ですが、私はあまり真剣に竹を扱ったことが無いので(二回くらいあることはあるんだけど、すでに用意されていた割り竹を使っただけなので、竹の発注は未体験)、使いやすいサイズなのかどうか判断いたしかねます。

この竹には、作品にしていたときの都合で、規則的に穴があけられています。

私のような怠け者からすると、このくらいの穴が開いててくれるほうがありがたいです。この穴で、ワイヤーをかけるとか、細工ができますから。何もしてないただの竹って、手のつけようが無くて困ることがありますからね。

そんな穴あけ加工くらい、自分でやんなさいよ、何のためにドリル持ってんの、と言われるかもしれませんが、ドリルの穴あけなんてめんどくさくてね~。作品にするならともかく、面白がっていじってみるくらいの竹なら、あらかじめ穴あけ済みくらいがありがたいです。

私は、この竹を、いずれ作品にするような素材とは考えていません。この画像では、竹がまだ緑色を保っていますが、竹の青は、すぐに抜けてしまうのです。
てゆーか、良く見れば、すでに抜け始めているんです。

緑にはちがいないけど、ちょっと白っぽい緑になってきてます。最初は、瑞々しい緑色でした。その頃の色は、上の画像の左から三番目の竹に、「ぼかし」みたいになって残っています。
この竹は、遠からずベージュみたいな色になっていきます。要するに、竹かごとか竹垣みたいな色になるわけです。そう思えば、別に「汚い色」ではないんですけどね……。

しかし、緑色を見せるだけが、竹の使い方ではありません。内側の節の方も、独特の表情を持っています。

↓この「節」というやつ、意外に良いポイントになります。

こうやって見ていると、何に使おうかなーと思うのですが、いざ着手するとなると、結構難しかったりします。
何をするにしろ、机の上でちゃちゃっとできるようなものではないので、大仕事になってしまいます。小さく裂いたり、切ったりすれば、小さなパーツにもなりますが、それでも一番最初は「切ったり裂いたり」の作業が大仕事です。
そして、竹って切り口で怪我しやすいので、注意して扱わないといけません。皮手袋は必須です。

長さはあまり無い割りに太さがあるので、現状ではしならせて曲線を作るということがほとんどできません。曲線にできると楽なんだけど……曲線を作りたかったら、ナタで割りなおさなきゃならないでしょうね。

と、いうようなことを言ってめんどくさがっていると、永久に「取っておく」だけで、道具部屋の邪魔物体になる可能性が大です。なので、なるべく早く、何かしら扱い方を考えて、とにもかくにも「なんかやってみる」のが大事なことかと思われます。
なかなかゲットできない材料には違いないので、無駄にするのが一番馬鹿らしいことです。

いっそ、全部ナタで細くしてしまおうかな、その方が扱いやすそうだ……などと思っています。