アレンジベース

2020年5月3日

フラワーアレンジメントを生けるための器です。この器の大きさは、吸水スポンジ(いわゆる、オアシスです)を、ちょうど半分にしたものがぴったり入る大きさです。花屋では、「お皿」と呼んだりします。

この器にアレンジを作るときには、器は絶対に見せないように隠すのが普通です。そのためには、花や葉ものを、ぐっと下げて、器の底面まで隠しつくします。
こう書くと、ちょっと特殊な使い方をするアレンジの器のように思われるかもしれませんが、お店の装飾や、パーティー会場では、ポピュラーな器であり、飾り方です。一番分かりやすく言うと、結婚式の、新郎新婦の席の前方を飾るような花に、この器が使われます。

↓こういうやつに使われています。

↑この花をめくってみると、中にプラスチックのお皿が隠れています。
パーティーの丸テーブルの中央にある丈の低いアレンジとか、芸能人の記者会見の席の前にあるような花にも、この器が使われます。
銀座の高級クラブのピアノの上の花なんかも、このような器に挿しています。まるで、台の上にそのまま花が乗っているように飾るためのベースですので、基本的にはあまり高さのある花は生けません(生けようと思えばできますが)。
そして、上の実際の使用画像を見ていただいたら、「器が見えたら興ざめもはなはだしい」ことが分かってもらえると思います。

器の底には、突起が付いています。

↑この爪がオアシスに差し込まれて、固定する仕組みになっています。この器はとても浅いので、せっかく作ったアレンジが、輸送途中にはずれたりしないように、このような対策がとられているのだと思います。しかし、ただ挿すだけで「がっちりはまり込む」といったものではないので、この爪を過信して手荒に扱ったりするのはやめた方がいいです。

画像の器は、私は何回も使いまわしています。もう、10年くらい使っちゃっているように思います。1個100円くらいで買っていると思うので、とっくに元を取っています。

しかし、その100円さえもかけずに、「花をそのままテーブルに乗っけたようなアレンジ」の器を調達することは可能です。たとえば、植木鉢の受け皿が家にあれば、それにオアシスをはめて生けることができます。また、もっともっとチープなことを考えるなら、お菓子の缶の蓋とか、食料品の入っていたプラスチックトレイなどを利用しても、まったく問題ありません。
どうせ、絶対に器を見せないで生けるのですから、オアシスがセットできて、水が漏らないものなら何でもOKです。あまりにも水深が浅いと、数日間飾るような場合には向きませんが、2~3時間のパーティーであれば、もう何でもOKみたいなものです。
花屋の納品で、食品トレイで納品することはありませんけど、個人で作るならいろいろなものをアレンジベースの代わりにできます。